お笑いコンビ、バナナマンが3月25日放送されたお笑い番組「ザ・イロモネアSP」で獲得した賞金を寄付すると報告した。
「ウンナン極限ネタバトル!ザ・イロモネア 笑わせたら100万円」はお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」が司会を務める人気お笑い番組だった。しかし急速に冷え始めたお笑いブームの余波で昨年3月にレギュラー番組としては終了している。
『ショートコント、一発ギャグ、モノボケ、モノマネ、サイレント』という5つのステージで無作為に選ばれた観客を笑わせなければならず、芸人の腕が試される番組として人気だったこともあり、終了後もスペシャル番組として度々放送されていた。
今年3月に放送予定だったが11日に震災があったことで当面放送を控えていた。被災者や日本国民を元気づけようとテレビ番組も通常に戻った頃の3月25日にそのスペシャル番組が放送されたのだ。
震災以前に収録されたこともあり被災地にいたサンドウィッチマンも出演していた。彼らはファイナルステージまで進出したがサイレントで5人を笑わせることができずに敗退した。柳原可奈子や有吉弘行、関根勤率いる関根軍団などの精鋭もファイナルステージで惜しくも敗退したのだ。
そんな中でファイナルまでクリアして見事に賞金100万円を獲得したのが、14回目の挑戦となったバナナマンの2人だったのである。
番組終了後にそのバナナマンの2人が画面から『獲得した賞金は被災地支援に寄付する』という内容を報告したのだ。その部分は編集で後からつけたものであり震災発生後に彼らは賞金の寄付を思いついたのだろう。
サンドウィッチマンは前述のように敗退したが、もし彼らも賞金獲得していたらおそらく寄付していたはずだ。震災前のイロモネアでの彼らと震災後にメディアで被災地の現状を訴えた彼らの姿を比べて、震災で人の人生が大きく変わることを実感した。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)