東北地方太平洋沖地震の影響で東京電力は、「計画停電(輪番停電)」の実施を発表している。停電になるとマンションなどの高層住宅では、断水になる恐れもあるという。水を溜めておく容器にも限りがある場合、代用として身近にあるものを使う方法がある。3月14日の『あさイチ』(NHK総合)では過去に放送した災害時に役立つ情報の中から、今まさに役立つものを何件か再放送した。
次に紹介するものは『阪神・淡路大震災』の被災者の方が実際に実践し、役に立った事例である。いずれも簡単に手に入り、保管しておいても邪魔にならない物を使う方法である。
・「体の熱を逃さずに、寒さに耐えるアイディア」
新聞紙を広げ、横に二つ折りにする。それを体に巻きつけ、その上からサランラップ(食品用ラップフィルム)を巻きつける。サランラップを巻きつける事によって、保温効果が格段にアップするという。番組には被災地で現在、自宅でライフラインの復旧を待っていた方から、「とても役に立った」との意見が入っていた。
・「きれいな水を溜める容器を、代用する方法。」
使っていない40リットルくらいのポリ袋があれば、きれいな水を溜めておくのに大変に重宝する。掃除用のバケツやダンボールの箱にでも、そこにポリ袋を広げて水を溜める。水漏れが心配なら、浴室や台所のシンクに置いておく方が良いだろう。『阪神・淡路大震災』の被災者の方は断水が長く続いて給水車が来ても、水を入れる容器が足りなくて苦労したときに考え出した方法である。
今回幸いにも震災を免れた地域の人たちも、いつ何時自分の身に降りかかってくるか分からない。こんな小さな体験談でも覚えておけば、絶対に役に立つはずだ。そして番組宛には今、被災されている沢山の方々からも身近な役に立つ生活情報を、ぜひ教えてもらいたい。-との声も現場から上がってきていた。記者の私たちも微力ながら、何とか被災者の皆さんのお役に立てる情報を発信して行きたい。
(TechinsightJapan編集部 みやび)