エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】桑田佳祐が復帰第一弾アルバム『MUSICMAN(ミュージックマン)』に込めた思いとは?

ミュージシャン桑田佳祐(54)が昨年末に音楽活動を再開して、復帰後初のアルバムとなる『MUSICMAN』が2月23日にリリースされる。その日を前に桑田は自身のラジオ番組でアルバムへ込めた思いを語った。

2月19日放送の「桑田佳祐のやさしい夜遊び」ではリスナーからアルバム『MUSICMAN』に関する質問が多数寄せられた。
それに対して桑田佳祐は同アルバムの楽曲作成に込めた思いも語っており、興味深いものだった。
アルバムに収録された楽曲のタイトルには『星』に関係するものが3曲もある。「ベガ」、「銀河の星屑」、「月光の聖者達」がそれだが、リスナーは「宇宙に関係する作品を意識したのでは?」と読んだ。
だが、桑田は「これは、たまたま」と断言した。しかし、作家の五木寛之氏の受け売りと前置きして「星に関する歌が多いというよりも全体に『霊的な宇宙観、偉大なる力の存在』を意識する」ようになったと桑田は説明したのだ。
このアルバムの作成中にガンと診断されて闘病生活を送ったことと、今の彼がその宇宙観を語ったことは関係しているように思われる。

面白いエピソードもある。『MUSICMAN』のアルバムタイトルはどういう意味かとリスナーから問われて「あれは俺が考えたんじゃない!」と桑田は明かした。
アルバムタイトルを考える会議で桑田は当初「明日への夜明け」、「男と女」、「光と影」といった対照的なイメージで考えていたそうだ。
ところがそこにビクターのデザイナー山口氏がアルバムジャケットのデザイン案を持ってきた。そこにはすでに『MUSICMAN』と書き込まれていたのである。
結局、考えた末に『MUSICMAN』は面白いのではないかと話がまとまったのだ。この『MUSICMAN』の意味に関して桑田は「桑田佳祐がミュージックマンだということでは無い」と話した。
『MUSICMAN』は、エリック・クラプトンなど多くのギタリストが愛するギターアンプのブランド名として知られる。桑田はそのイメージに近いと言う。

他にも桑田は、楽曲「傷だらけの天使」は若かりし頃の萩原健一と水谷豊が主演した70年代のヒットドラマをイメージしたとも話している。
MUSICMAN』の収録曲はそれぞれにミュージシャン桑田佳祐の思いが詰まったものであり、シングル曲にこだわることなく楽しめる一枚であることは確かだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)