EU発!Breaking News

writer : shiina

【EU発!Breaking News】暴力と脅迫で犯罪行為を繰り返していた17歳の少年が逮捕される。(独)

13歳と15歳の少年を奴隷のように扱い、ドイツ各地で泥棒をさせていた容疑で、デュッセルドルフに住む17歳の少年が逮捕された。
この他にも彼は、暴力行為を盾に自分の両親をコントロールしたり、偽りの名目で寄付を募り、得た寄付金を全て自分のものにするなど、とても17歳の少年とは思えない行為を繰り返していた。

逮捕されたこの少年は、少年施設で暮らす2人の少年を自分の家の屋根裏部屋に閉じこめ、日中は外に出して物を盗ませ、それを全て自分のものにしていたという。
彼らの行動範囲はデュッセルドルフだけでなく、ハンブルクやブレーメン、マインツやマンハイムなど、非常に広範囲にわたっていた。

また彼は少年達だけでなく、自分の両親にも暴力をふるい、恐怖を与えることでコントロールしていた。
こうした経緯から両親は屋根裏部屋に近寄らないようになったため、少年達が閉じこめられていたことに全く気がつかなかったという。

さらに17歳の少年は、アルゼンチンにある架空の学校に対する寄付を募ると偽り、色々な店に募金箱を設置し、集まった寄付金を全て自分のものにしていたという。
しかもその募金に対する信用を得るため、実在する学校の名前が入った便箋をわざわざ作成し、各店舗に募金箱設置要請の手紙を書いたというから何とも手が込んでいる。

だが昨年10月、警察によって2人の少年が屋根裏部屋から解放され、同時に17歳の少年は逮捕された。現在はこれらの犯罪行為に対する裁判が行われている。

ドイツでは法律により、成年に達していない被告の裁判での詳細は非公開である。
こうした一連の犯罪歴からはとても未成年の行ったこととは思えないが、少年の17歳という年齢は事実であるため、この裁判の経過や詳細は不明である。
来月10日に出る判決では、彼には少年刑の中でも重い刑罰が与えられるであろうとみられている。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)