ロンドン屈指の繁華街、コヴェントガーデンのカフェで、母乳から作られたアイスクリームが販売されたことが話題となっている。

『Baby Gaga』という名前のこのアイス。母乳を材料にした理由について、カフェ経営者のマット・オコナー氏は、
「母乳が赤ちゃんにとって良いものであるなら、我々大人にとっても良いものであるはず」
「母乳を材料とすることに嫌悪感を抱く人もいるようですが、母乳は非常に純粋な天然材料なのですよ」
と、理解できるような、できないようなことを述べている。

材料となる母乳は、新聞の募集広告を見て応募した15人の女性から提供されたものであり、血液検査によってこの母乳の安全性も確認されているという。
提供者の1人、ヴィクトリアさんは、最初にこの募集広告を見た時、赤ちゃんにミルクではなくもっと母乳を与えようという運動のものだと思ったそうだ。
もっとも、アイスクリームの材料として母乳を提供することに抵抗はないそうだ。1度に250ミリリットルの母乳を提供して15ポンド（約2000円）もらえることについても「不景気のこの時代に、ちょっとしたお小遣い稼ぎになりますよね」と語る。

肝心のアイスクリームだが、全材料の20パーセントが母乳、レモンの皮とマダガスカル産のバニラで香りづけされ、お値段何と一皿14ポンド（約1800円）もする高級（？）品である。
気になるお味はというと、試作品を食した人々曰く、「普通のヨーグルトのアイスクリームと全く変わらない味でした」とのこと。

スイーツ大好きな記者ではあるが、このアイスクリームにははっきり言って抵抗感がある。
だが、話のネタになることはまず間違いない。好奇心旺盛な読者の方々は、ロンドン訪問の際に食べてみてはいかがだろうか。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）