日々どこかのTV番組に出ているイメージの、戦場カメラマン渡部陽一氏。しかし意外なことに1月24日放送の『ドラクロワ』(NHK総合)が、NHK初出演だったのだ。
この『ドラクロワ』という情報番組は、実在する女性の人生を変えた苦労から立ち直るまでを再現ドラマを交えながら紹介、前向きに人生を歩んでいくことをメッセージとしている。
司会はバラエティ番組で共演したことのある森三中なので、渡部氏もリラックスした様子であった。
最初に紹介された話は夫が三度の浮気を繰り返し、愛人に貢ぐため借金を重ねた金額が数千万。最後には脳梗塞で寝たきりになった夫を自宅で9年間介護し看取ったという、現在は年商20億円のエステティック経営者(66歳)の話が紹介された。
生真面目な渡部氏はこの話に本当にビックリしたらしく、「これは問題ありですね。世界で取材していても、見たことの無い状況です。」と深刻な様子でコメントした。もちろん、浮気など考えたことも無く「仕事より家庭が大事。」と公言する彼にとって、話に出てきたダメ夫は理解に苦しむ人物であっただろう。
最後まで夫を見捨てなかったこの女性や、気苦労をかけている自分の妻に対して「やっぱり女性は、強くて優しい。」としみじみ語る、渡部氏であった。
大爆笑だったのが腹話術師の玉城一石(いっこく堂)の指導で、森三中と渡部氏が口パクだけの人形を持ち腹話術をやらされた。テーマは“愚痴”で、話す内容も人形の動きも全部自分で考えなければならない。
森三中の3人はそれなりにこなせたが、渡部氏は悲惨であった。女の子(人形)の声と彼自身の声のトーンも話し方も全部同じで、どちらが声を出しているのか区別がつかない。しまいには人形の口は閉じたまま、渡部氏が口を動かして喋っているという“お人形が腹話術師”状態に。黒沢(森三中)が笑い転げながら、「渡部さん、R-1ぐらんぷり(ピン芸コンクール)に出たほうが良い。」と言ったぐらい、スタジオ内でもウケまくりであった。
何事も真面目に一生懸命に取り組む渡部陽一氏だが、まさか初出演のNHKで腹話術をやらされるとは、夢にも思っていなかっただろう。
(TechinsightJapan編集部 みやび)