今年もあと数日で一年が終わるが、そんな年の瀬に欠かせない話題が「NHK紅白歌合戦」。
各局が年末モードで構成してる朝の情報バラエティでも、紅白に落選し早めの海外休暇へと向かう歌手の話題や、今年の紅白にサプライズ登場する歌手の話題などが取り上げられている。
28日にテレビ朝日系列で放送された情報番組『スーパーモーニング』でも、芸能情報をまとめたコーナー“ガラポン芸能特報”にて紅白の出演者のギャラの安さなどについて取り上げており、スタジオ内は誰がいくらほどでといった目安や、その後の効果を見越せば安いといった話題で盛り上がっていた。
そんな中、NHKのギャラの安さを皮肉ったおやじギャグを飛ばしたツワモノがいたのだ。
同番組でニュースナビゲーターとして出演している鳥越俊太郎氏が「NHKって何の略かわかる?」と発言したのは、紅白ネタの〆に入ったころ。
この発言に、それまでワイワイと盛り上がっていたスタジオ内には戸惑うような空気が流れ、その後「え?」「日本放送協会ですよね…?」と、司会者やコーナー担当・他のコメンテーターからポツポツと声が上がった。そんな微妙な空気の中、鳥越氏は「NHKっていうのはね、日本薄謝協会っていうんだよ」と自信たっぷりに口にしたのである。
しかし、言葉であったが故にその場にいた全員が一瞬シーンとなり、その後、意味を理解したように少しずつ笑いが上がった。記者も、このギャグを聞いてなんの事やら一瞬分からなかったのだが、単語を脳内で反芻していくうちに理解した。
その後、鳥越氏は、予想よりも手ごたえがなかったと感じたのだろうか、苦笑したように見受けられたがそれもそうだろう。
実は鳥越氏、スタジオがこのネタで盛り上がり始めた頃に、既にこのギャグを言おうとタイミングを見計らっていたようなのだ。コーナーでギャラネタが始まったあたりに鳥越氏のマイクが拾った「NHK…」という一瞬の呟き。この言葉の呟き具合、まさにこの時に思いついた!というようなニュアンスで発せられており、この呟き以降、話題の間中タイミングを見計らっていたと思われる。そう考えると、なんだか鳥越氏が非常に可愛いオジサンに見えてしまった。
どちらかといえば、スタジオでは少々外してしまった感のあるこのギャグだが、テレビの向こうで見ていた紅白出演者にとってはニヤリとしたギャグだったかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 北島 要子)