「真面目にやれよ。」小学生時代、何度こんな言葉にイヤ思いをしたことか。11月11日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に、“運動神経悪い芸人”が集まった。その中でも「別格扱い」のフルーツポンチ、村上に話題が集中したのだ。
別にふざけているワケではない。サッカーでも野球でもチームに貢献しようと、一生懸命やっている。だがいつも失敗ばかりで笑われたり、怒られたり。一番イヤだったのはチーム分けの時、最後までリーダー格の子から選ばれずに残り、邪魔者扱いされることだ。これらのことは、サバンナ高橋やナイツ塙などゲスト全員が口々に話していた。みんな小学生の頃は、いつも肩身の狭い思いをしていたそうだ。
そんな“運動神経悪い芸人”からも、「同じ仲間に思われたくない。」とまで言われた人物がいた。フルーツポンチの村上である。
それは彼らがどれだけ運動神経が悪いのかを証明するために、実際に色々なスポーツに挑戦したVTRが流された時のことだ。ほとんどは溺れているとしか見えない平泳ぎなど、(本人には失礼だが)笑えるが想像の範囲のものが多かった。しかし、村上は違う。
まず運動の基本の、走り方が衝撃だった。足の太股が上がっておらず、膝の曲がりがほとんど無い。上半身が前傾せずに、腕だけは一生懸命に動かしていた。野球のベースランニングのVTRだったが、「競歩?」とスタジオから声が上がる。その他ゴロを捕ってから球を投げる時も全て、膝の曲がりがほとんど無く動きが異様に固い。ナイツ塙からは、「膝曲がらない芸人」と命名されてしまった。
そんなフルポン村上だが、小学生の頃から9年間サッカーをしていたという。「えっ、あの走りで?」と驚かれていたが、ボールの扱いは―というとリフティングもヘディングもまともに出来ず、試しに小さなボールを客席に向かって投げさせればあらぬ方向へ飛んで行く。司会の雨上がり決死隊、宮迫からは「お願いだから、膝を曲げて。」と笑ってアドバイスされた。
「続ける」ということは、忍耐と努力が必要で素晴らしいことだと思う。なのにTVに映る村上に“イラッ”とするのは、彼の芸風のせいだろうか。
(TechinsightJapan編集部 みやび)