10月22日の「A-Studio」にゲストとして出演した仲里依紗が、デビューのきっかけから現在までを詳しく語った。引っ込み思案だったという少女を輝かしい芸能界へと導いたきっかけとは、一体何だったのだろうか。
大ヒットロングランとなったアニメ映画『時をかける少女』の主人公・真琴役が、声優としてはもちろん、スクリーン初デビューだったという仲里依紗。その腕前は、番組MCの笑福亭鶴瓶が大絶賛するほど素晴らしいものだった。実写版の『時をかける少女』でも同じく主役を演じ、デビューから約5年の歳月をかけて、名の知れ渡る女優へと進化を遂げてきた。そんな彼女が、芸能界へ足を踏み入れるきっかけとなったのは、妹が申し込んだオーディションだったという。
「『ちゃお』っていう少女マンガの雑誌があって、それに連載されていたマンガの主人公に似ている女の子を探せ!っていう内容のオーディションがあったんですよ。グランプリだとテレビがもらえて、それ欲しさに妹が、私の写真を送ったんです。」
しかし、結果は特別賞だった。全国から集まった数千人の応募者の中から、賞を取れるだけでも十分賞賛に値するのだが、彼女はその結果に満足がいかなかった。自分に自信があるからというわけではなく、目的を成し遂げられなかったことが悔しかったのだという。
「グランプリを取るために受けてるのに、特別賞はいらんねん!っちゅーことやんな?」という鶴瓶の言葉に、「そう、中途半端なのが大嫌いなんですよ。どんなことでも、やるからには最高の結果を出したいんです。」と答える仲。最初はテレビのためだったオーディションが、いつしか彼女の中では、グランプリを取ることが目標になっていたのだ。当時、彼女は15歳。高校進学を悩んでいた時期だったため、「自分に決着をつけたい」と、芸能界入りを決意した。
自分のことを、前へ前へと進んでいくタイプだと評する仲。旅立ちの日も、見送る親に手を振ると、そのまま一度も振り返らず、飛行機に乗ったのだとか。「3年間で結果が出せなかったら帰ってくる」という約束のもと、2年目を迎える頃には仕事をもらえるようになったが、走り続けたここまでの道のりはとても長く感じたという。「越えなきゃいけない壁が次から次へとやってきて、息をつく暇もなかった。」それでも、「これからも走り続けたい」と笑顔で話す彼女は、きっとどこまでも、大きく成長していくに違いない。
(TechinsightJapan編集部 畑中 栄美)