来年1月に満20周年を迎える「ライオンのごきげんよう」では現在出張サイコロ企画を行っている。10月12日はさだまさしのコンサート会場に出張した。さだは悲惨なコンサート体験やドキュメント映画『長江』の裏話を明かした。
かつてさだが若い女性にアイドル的な人気を博していた頃のこと。ステージの終わりにバラードを歌い、最前列に並んだ女子高校生たちも指を組んでうっとりと涙ぐみ、いい雰囲気でコンサートが終わった。客席からの花束を受け取っていると、頭のすぐ上まで緞帳が下りてきてしまっている。慌てて後ろに下がったさだ。だが、足もとに置いてあったモニターに気づかず真後ろに転倒してしまった。
しかも、痛みに悶えるさだを誰も助けに来ず、舞台監督は「バーカ!」と笑っていたという。アンコールに応えて緞帳が上げられたが、さだは起き上がることができず、涙ぐんでいた客は指をさして笑っていた。
番組中ステージ上からサイコロを振ったさだは痛くて壮絶なライブ体験を語り、続いての『情けない話』では、映画『長江』制作に関わったときの話題が登場した。この映画の制作でさだはまだ20代という若さで約30億もの借金を抱えることになってしまった。
しかし、そんな大事にもかかわらず、映画制作のきっかけはさだが何の気なしに言った「揚子江の最初の一滴を見たくないか?」というひと言だったという。それを本気にとられてしまい、借金をくり返すうちに額が膨らんだ。ちょうどその頃作曲した曲がドラマ「北の国から」の主題歌「北の国から~遥かなる大地より~」である。あの物悲しいメロディには、さだ自身の苦しみや辛さがおり込まれて作られていたのだ。
(TechinsightJapan編集部 KAZUKI)