リンツの病院に入院していた42歳の女性が、3ヶ月間の意識不明の状態から今月になって突然覚醒した。
彼女を昏睡状態に陥れた原因は、1匹の蚊に刺されたことであるといわれているが、詳しい原因はまだよく分かっていない。

彼女は今年7月に蚊に刺された時のことをよく覚えており、「突然目の前が真っ暗になったんです」と語っている。
それ以降今月に到るまで意識不明の状態にあり、一歩間違うと死に至ってもおかしくない状況であった。
だが彼女は「ベッドに寝ている間も、見舞いに来てくれた友達が私に話しかけてくれているのはよく分かっていました。ただ、私はそれに対応することはできなかったのだけれど。」と後のインタビューで述べているように、昏睡状態にあっても自身の意識はあったのだという。

女性が昏睡状態に陥った理由、そして今月になって突然覚醒した理由は、まだ明らかになっていない。
だが彼女は蚊に刺されるとアレルギーを起こすというオーストリアでも非常に珍しい体質の持ち主であるらしく、それが彼女を昏睡状態に陥れたのではないかと考えられている。

女性は間もなく、入院していたリンツの病院からウィーンに移り、そこでリハビリを開始するということである。
（TechinsightJapan編集部　椎名智深）