お笑い芸人が、最初からピン芸人として活動しているケースは少ない。最初はコンビやグループで活動していても、相方やメンバーと途中で目指す道が違ってきたり、一方に単独での仕事が増えてきたりと様々な理由でピン芸人となるのだ。そんな“元コンビ芸人”が集まったのが、9月30日の雨上がり決死隊のトーク番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)である。その番組の中で、“解散しそうなコンビ芸人”が話題となった。
“元コンビ芸人”の代表としてケンドーコバヤシ、陣内智則、椿鬼奴ら7名が集まり、現在活躍しているお笑いコンビの中で解散しそうなコンビのアンケートを採った。自分たちの経験を踏まえ、1位に選んだコンビはアンジャッシュだった。この日もアンジャッシュの児嶋だけが番組に出演したのだが、理由は相方の渡部がラジオの生放送があったからだ。最初から、児嶋に暗雲が立ちこめる。
確かに渡部の方は、TVのクイズ番組の回答者やラジオのDJなどピンの仕事が多い。椿鬼奴の母は渡部のラジオ番組のファンで、どうも相方の児嶋の存在を知らないらしい。特に中高年のTV視聴者だと、そういう認識が多いのではないだろうか。最初は児嶋も自分のことをネタにして、笑いを取る余裕を見せていた。ところが同じ事務所のゆってぃの“本当の話”から、児嶋の顔色が変わる。
ある楽屋での会話である。ゆってぃ等の後輩の前で児嶋が「俺はこれから、どうすれば良いのか。」と、 アンタッチャブルの山崎に愚痴をこぼしていた。山崎がアンジャッシュのマネージャーに、「児嶋さんの仕事入っているよね?」と聞くと、「…いや。」と否定されていたという。ゆってぃが何の脚色もせずにストレートにエピソードを話してしまったため、児嶋は「何の話だ! 本当の話はしちゃダメだ。」と慌てる。
するとバカリズムから、「児嶋さんは、放送作家の方が向いていると思います。」とダメ出しされてしまう。
アンジャッシュが所属する「プロダクション人力舎」はピンで仕事をしてもギャラはコンビで折半だと、昔からドランクドラゴンらが話していた。しかしアンジャッシュの場合は渡部の希望で2年くらい前から、ピンの仕事のギャラはやった本人が貰うことになったそうだ。それを聞いた司会の雨上がり決死隊の宮迫が、「これは、向こう(ピンを)狙っているわ。」と断言した。やはり真相は、渡部を呼んで聞くしかないだろう。
(TechinsightJapan編集部 みやび)