タレントの小倉優子が「生き方に迷っている」とコメントして話題となっているが、グラドルの上原美優も芸能界での方向性に迷う者の1人だろう。テレビ番組で貧乏キャラにコンプレックスを持つと明かした彼女がベテランタレントから言われたひと言で大泣きした。
貧乏キャラで売り出した上原美優だが今年に入って一時期は毒舌キャラに転向しようと試みたこともあった。
結局、毒舌には徹することができず「芸能界でこれからどうやっていけば生き残れるのか迷っている」という心の内を話したこともある。
9月に放送された「たかじん胸いっぱい」(関西テレビ)に出演した際には貧乏キャラに戻り、以前にも増してショッキングな貧乏体験を紹介したのだ。
上原美優が中学校まで育った鹿児島県種子島で大家族で過ごした頃は、自宅は父の手作りだったので、どうしても雨漏りが発生した。雨が強い日には傘をさして食事したりカッパを着て寝たりしていた。
その家には床下に外に通じる四角い穴があったのだが、それはヘビを床下に誘い込む罠なのだ。ヘビが入ってくると捕まえて料理して食べたのである。
その頃の彼女は靴は拾ったモノを履いていたので、落ちていない時は靴が無く、いつも裸足で過ごしていた。その習慣が今も抜けず上京してからも裸足で歩くことがある。この日もスタジオ内を裸足で歩いて回りマネージャーから怒られたと言うのだ。
パンツも姉妹で取り合いになり、足りない時はノーパンで過ごした。種子島では風がスースーするのが快感でノーパンも嫌いではなかったそうだ。彼女が小2の時、スカートめくりが流行っており男子が彼女のスカートをめくるとノーパンだったこともある。「あの男の子には悪いことをしました。トラウマになってるかも?」と上原は当時を思い出していた。彼女は今でもノーパンの癖がぬけずプライベートではノーパンだという。
上原の有名な貧乏伝説に“雑草を食べる”ことがあるが、都会でも探せばイイ雑草があるらしい。この日収録のあった関西テレビの裏の草はすごくおいしいと言うのだ。
彼女は「最高の草クローバー、北区扇町産です」と局の敷地から取ってきたクローバーをかき揚げにして共演者らに振舞った。
司会のやしきたかじんや共演者らは不安そうに食べていたが「これはいける! 全然大丈夫!」とやがて絶賛していた。
こうして貧乏エピソードを披露した上原美優だが「華やかな世界にいる芸能人なのに。こんな貧乏グセがあっても大丈夫?」というコンプレックスを明かしたのだ。
周囲の芸能人に「負のオーラとか貧乏神とかがうつるんじゃないか」と不安になることもあるという。
それを聞いたカウンセラー役のやしきたかじんがズバリとアドバイスした。
芸能界は個性を売る世界だから、貧乏キャラも立派な芸である。自信を持てと元気づけたのである。
さらに現代の日本では彼女が体験したような「今日を生きる」という気持ちは忘れられてきており、今一度教えたいほどだと話した。ファストフードを食べてブランド品を持って親にお金をもらって過ごしているそんな者に学んで欲しい。「あなたは歩く教育テレビですよ」と上原に言ったのだ。
たかじんの話を聞いていた上原は目を真っ赤にして涙をボロボロ流しだした。「そんな風に言ってもらったのは初めて」と肩を震わせていたのである。
こうして貧乏キャラに戻った上原美優だが、これからはもっと発展させて草の見分け方や料理の仕方などを紹介すると喜ばれそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)