エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】『悪人』の妻夫木聡を「善人」だと言い切る2人の女性。

妻夫木聡主演の映画『悪人』が9月11日封切られた。初日から満員御礼の映画館もあり好調な出だしのようだ。同作品で妻夫木は金髪で体重を落として殺人犯の祐一になることに徹底した。そんな彼の苦労を最も知るのが相手役の深津絵里だろう。そしてもう1人、役づくりに没頭する彼と遭遇した女性歌手がいたのだ。

読書好きな友人から芥川賞作家・吉田修一の「悪人」を紹介されて読んだことが妻夫木聡とこの作品の出会いだった。何としても映画化したいという彼の思いと監督、そして東宝の思いが一致していくつかの障壁を乗り越えて出来たのが映画『悪人』なのである。

テレビ「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングには10日に妻夫木聡、13日に深津絵里が登場して映画について語った。
李相日監督は妻夫木聡に「祐一になりきってくれ」とのみ依頼した。妻夫木は「何をやっても『違う』、『祐一になれ』とだけ言われた」と撮影時の苦労を話した。
妻夫木は役づくりのために金髪の姿で土木作業や解体業のアルバイトをしたのだ。食事制限や運動で体重も落とし、とにかく祐一になろうと徹底したのである。

深津絵里はそんな妻夫木聡を見て「本人とは分からないほど顔が変わった」と感じたほどだったと言う。撮影現場での彼は話を一切せずに役に集中していたと深津は振り返りながら、撮影中に「いつもの妻夫木くんには見られない顔がいくつもあった」と話した。

司会のタモリが「映画のポスターの顔も妻夫木くんらしくないよネ」と感想を話すと「あのさわやかな妻夫木聡とは違う」と感心していた。
それに共感した深津は「ホントに、あんなに心の美しい。ホントに、あんな人に会ったことがないくらい。ホントにきれいなんですね、心が」と妻夫木聡がいかに心が美しいかを力説したのだ。あまりに「心が美しい」を強調するので、呆れたタモリから「どこかそうでないところもあるはず」と追及される始末だ。深津は「自分にはそう映る」としつつも妻夫木も人間だから分からないと仕方なく折れていた。

実は『悪人』の役づくりを始めた頃に妻夫木聡と会っていた女性がいたのである。それは歌手の和田アキ子なのだ。
12日に放送された「アッコにおまかせ!」の中で和田アキ子が自ら話したところでは彼女が通うトレーニングジムは妻夫木と同じなのである。
ある日、妻夫木が金髪でトレーニングをしていたので和田アキ子が「どうしたの? その髪」と尋ねると、彼は役づくりのためだと愛想よく答えたという。和田アキ子は「彼はホントにいいヤツ。善人の彼が『悪人』なんだからね」と感慨深げに話していた。

深津絵里からは「ホントに心が美しい」と評され、和田アキ子からは「善人」と言われる、そんな妻夫木聡は間違いなくいい男なのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)