映画「君が踊る、夏」で主演を務める俳優の溝端淳平は現在21歳である。バラエティ番組などに出演する彼の言動は実に落ち着いており20代後半の風格が漂うほどだ。そんな彼もデビュー当時は1人で悩んだことがあるというのだ。
溝端淳平がジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを取り芸能界に入ったのは2006年のことだ。それからわずか4年目にして彼は今年も超多忙なスケジュールをこなす人気者となった。
映画「NECK」で相武紗季と共演して話題となれば、今作「君が踊る、夏」も好評だ。しかも来年春に公開予定の「高校デビュー」の主演が決定している。
ドラマでも6月に終了した「新参者」(TBS)に出演しており舞台では「NECK」、「スマートモテリーマン講座」、「朗読劇 私の頭の中の消しゴム」を務めたのだから休まる暇はないだろう。
しかし、そんな彼も最初から今の人気を獲得したわけではなかった。9月19日付の『西日本新聞』の芸能コーナー「クロスMAX」のインタビューに答えた溝端淳平はデビュー当時の苦悩を明かしたのである。
前述のジュノン・スーパーボーイ・コンテストは芸能界への登竜門とさえいわれ、優勝した彼には40社もの芸能事務所から声がかかった。17歳の青年にとってそれはまさに『成功が約束された道』だと思えても不思議ではない。
彼はすぐに活躍できると信じて上京した。しかしそう簡単にことは運ばなかった。しかも地元の和歌山とは違い周囲に知り合いはおらず、人付き合いもままならなかったのである。
「1人が寂しくて、牛丼店に入り浸って激太りしたこともありました」と彼は孤独だったその頃を振り返った。
やがて現実は自分が考えた『夢のサクセスストーリー』とはならないことに気づいた彼は「社会人として責任を持たねば」と自覚して役者となる為に努力を続けてきたのだ。
10代にして自らそのことに気づいた彼だからこそ21歳にして年齢以上の落ち着きを感じさせるのだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)