アニメの声優は若者の憧れの職業のひとつだが、神谷明はその歴史を作った声優の1人といえるだろう。しかし彼のようなベテランでも様々な営業をこなさねばならないのだ。
声優・神谷明のデビューは1970年でまだ『アニメ』という言葉も一般的ではなかった時代だ。やがて彼は「バビル2世」の声で主演して「キン肉マン」、「世紀末救世主伝説 北斗の拳」、「シティーハンター」と人気アニメの主演を演じる。最近では「名探偵コナン」の毛利小五郎を昨年まで務めた。
アニメ界のベテランである彼もやはり営業をおこなうのだ。8月31日放送の「ザ・ミュージックアワー」に出演した神谷明はその意外な営業内容を明かした。
神谷明がいままでの営業で一番印象的だったのがパチンコ店でのサービスだった。パチンコをされる方は「パチスロ北斗の拳」「ぱちんこCR北斗の拳」はご存知だろう。あまりに有名なこの台の声優として彼は呼ばれたのだ。
しかしどうサービスをしていいかわからないので彼は「何をすればいいんですか?」とお店の人に相談した。お店としても初めてのことなので、考えた末に「パチンコする人々を応援して欲しい」ということになったのだ。そこで神谷はパチンコを打つ人の後ろから北斗の拳のケンシロウの声で「アタタタタタッ! お前はもうかかっている!」というようなセリフを言ってみた。これが受けたのだ。「こっちも頼む」と次々と声がかかり大好評だったのだ。
しかし、さらに受けたのが「パチスロ北斗の拳」の方で、スロットマシンのボタンを3つ押していく際に「アタッ、アタッ、アタッーーー!」と掛け声を入れると、これにはお客も大喜びしてくれた。パチンコ店に響き渡る生ケンシロウの声を想像するとなんとも面白い。
北斗の拳の台は今も人気なので、これからも神谷明があなたの街のパチンコ店にやってきて「アタタタッ!」と応援してくれる可能性もあるのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)