エンタがビタミン

writer : techinsight

【エンタがビタミン♪】「俺は強い」だから不遇にも負けなかった。田原俊彦、その転落人生を赤裸々に語る。

かつてはアイドルの頂点に君臨した、田原俊彦。その凋落を誰が想像することができただろうか。一番驚いたのは自身であっただろう。そのときの心境を彼が赤裸々に語った。

先週に引き続き「爆!爆!爆笑問題」に登場したトシちゃんこと田原俊彦。8月11日放送分では、マスコミにバッシングされるようになったときの心境を語った。

1994年にジャニーズ事務所から独立した理由について、先週の放送分で「キラキラしたアイドルとしての時期は終わったと感じたから」と語っていたトシちゃん。その時期に前後して「俺はビッグだから」や「マスコミは信用できない」といった発言が、彼自身が意図していた以上に重くとりあげられてしまい、マスコミからバッシングを受けて仕事が激減してしまった。ジャニーズ事務所という強力な後ろ盾を失ったことも関係しているのであろう。このとき彼はマスコミからの挑発にのることはなかったが、目に見えて仕事が減って行くことなどから、自分と思う方向とは違う方向に行っている感じはしていたと言う。だが、「発言したことは取り消せないし、本当はそういう意味じゃなかったと言い訳をするのはカッコ悪い」と、あえて反論はしなかったようだ。

「当時は悩んだか」という質問に対して、「悩んでも仕方がないと思っていた」とトシちゃんは答えた。心なしか目が潤み、悔しそうな表情を見せていた。自暴自棄になったりしてもおかしくはない不安な時期だったろう。だが彼は「俺は強いからね」、きっぱりとそう言った。そう、確かに、トシちゃんは強くて明るい。そんな前向きな彼だからこそ、今の穏やかな日々があるのだ。

現在では、高校二年生と中学三年生になった二人の娘さんの父親でもあるトシちゃん。家庭では風呂掃除をしたり、犬の散歩をしたりする、ごく普通のお父さんであるようだ。芸能活動も安定していて、毎年CDを出し、コンサートも開催している。また、ファンと一緒にツアー旅行に出かけるそうだ。自分が辛かった時期にも見捨てずに支えてくれたファンに対しては特に思い入れがあり、大切にしているようだ。「小洒落て、面白くて、エロい」姿をいつまでもファンの前に見せられるように歳を重ねていきたい、と彼は語った。

メディアにちやほやされるだけが、芸能人としてのあり方ではない。トシちゃんの人生はそんなことを考えさせてくれる。一度転落したからこそ、わかることがある。その経験は確実に活かされてトシちゃんはますます強くなっただろう。芸能人の再ブレイクが流行りつつあるが、彼にはそんな安易な波に流されずに、自分の道を歩いてほしいものである。
(TechinsightJapan編集部 大藪春美)