いまや日本だけでなく、アジアの歌姫としての地位も確立した安室奈美恵。今年の初めはロンブー田村淳とのアリゾナ州・セドナへの旅で世間をにぎわせ、パワースポットブームの先駆けともなった。そんな彼女が新曲「Get Myself Back」で「ミュージックステーション」に3年ぶりに出演し、意外な素顔を見せた。
7月30日の「ミュージックステーション」にて、ゲストの山下智久から「沖縄が好きで良く行くのですが、沖縄そばの美味しいお店を教えてください」という質問があった。この日は安室奈美恵、ORANGE RANGEとゲストに沖縄出身者が多かった。
タモリはまず安室にその質問を振った。すると「大体、どこのお店もおいしいと思います」と素っ気なく答える安室。タモリがさらに「その中で、特に好きなところは?」と聞くと「それは私より、ORANGE RANGEさんのほうが詳しいと思います」と、また素っ気ない答えが返る。
次にタモリは「遊助は沖縄に詳しいんだよな」と、同じくゲスト出演者の遊助に聞く。「じいちゃんが宮古島出身なので、『お通り』ぐらいは知ってます」と答える遊助。「お通り?」と、タモリが安室に聞くと、「まわしのみです」と、なんとか答えを返す安室。だが、そのまわしのみがどういうことかについて聞かれるとまた答えにつまり、遊助がかわりに「沖縄特有のもてなしです。『山羊汁』をふるまったり」と答える。すると今度は「山羊汁」にポカンとする安室。ちなみに「山羊汁」とは、山羊の肉や臓物などを煮込んだものであるそうだ。
泡盛についても、「1、2回ぐらい」しか飲んだことがないと答えた安室。件の沖縄そばの店はORANGE RANGEのRYOが答え、山下に「今度一緒に行きましょう」と声をかけていた。その店については安室も知っていて、「そこは美味しいです」と言った。
どうして沖縄を知らないのかということについて安室は、「沖縄には14歳までしかいなくて、東京の生活のほうが長いから、あまり知らない」と説明した。その後、「今日は勉強になりました。『お通し』のこととか」と、「お通り」と「お通し」を間違えて、出演者たちに「居酒屋じゃないんだから」と突っ込まれ、照れ笑いをする安室だった。
確かに14歳ではまだ飲みに行くこともないし、家の近所のことしか知らないだろう。大人になってからの生活は東京のほうが長いのだ。
だが、「沖縄アクターズスクール」を有名にしたのは安室とSPEEDであるといっても過言ではなく、いまだに安室といえば沖縄というイメージが強い。地元の人たちにとってはガッカリな安室の受け答えだったかもしれない。
母を亡くした辛い過去もあるだけに、沖縄にはあまりいい思い出はなくて言葉が少なくなってしまうのだとしたら、無理もないことではある。
もしかすると今年の交際報道以降は、沖縄よりセドナのイメージのほうが強くなっているのかもしれないが。
(TechinsightJapan編集部 大藪春美)