サッカーW杯南アフリカ大会はスペインがオランダを1-0で敗り、初優勝を果たして大会に幕を下ろした。今回のW杯を振り返るとなんといっても、大会前の大方の予想に反し日本代表が素晴らしい試合を行い16強まで勝ち進んだことに尽きるだろう。フランスで活躍する松井大輔も代表チームのMFとして好プレーを連発した。その彼がW杯を終えて知られざるエピソードを語った。
7月10日に放送されたテレビ「メレンゲの気持ち」に出演した松井大輔は、冒頭こそ「W杯よりも緊張する」と硬くなっていたが、司会の久本雅美のトークで和むと関西人らしく様々なエピソードを楽しく語ってくれた。
松井大輔といえば、試合前にテンションをあげる為に聴く音楽はジャニーズの人気歌手、タッキー&翼の「Venus」というのは有名な話だが、彼は以前アイドル雑誌『Myojo』に今井翼と出してもらったことがあり今も懇意にしているのだ。
松井が「Venus」をイヤホンでリピート機能を使い延々20分程聴いていると、後ろに居た中澤佑二から「うるさい」と怒られたことがある。実は中澤も「Venus」を覚えてしまいその後で一緒に歌ったのだった。
このように日本代表チームは仲が良いのだ。今大会ではチームワークの強さを感じた方は多いのではなかろうか。松井によるとその要因のひとつはあの“ブブゼラ”にあるというのだ。
ブブゼラの音で監督のしゃべる声も聞こえないこともあり、審判の笛さえもたまに聞こえないという。そのときは当然、止まるわけでもなくずっとプレーを続けるのだ。そうした状況では選手同士のアイコンタクトやボディーランゲージなどのコミュニケーションが必要となる。そのおかげでチームの団結力が高まったのだ。
W杯ともなると、各国選手のタックルがすさまじい。相手のヒザや足がアバラにヒットして、のた打ち回るシーンなどは観る方も痛くなりそうだ。
司会者の久本雅美が気の毒そうな表情で「相手からぶつかられて倒れたり、ケガしたりして。メチャ痛いでしょ?」と松井に尋ねると、意外な答えが返ってきた。
「いや、そんな痛くないですよ」と松井は涼しい顔で話すと、「ほとんどが審判へのアピール行為」だと明かしたのだ。
ただ、やはり南米の選手は特に攻撃してくるのが上手い。それ以外の国も強烈で、オランダ戦ではある選手が松井にしつこくヒジ打ちを続けてくるので、最後には蹴り返したそうだ。
ボールとは無関係のところで熾烈な戦いが繰り広げられていたのだ。
日本代表チームとはいえ、やはり体育会系だけに先輩後輩の関係は強い。帰国後の会見でも一発芸をやらされる選手がいたりしたが、チームにいじられキャラがいるのである。
松井によると主には、今野泰幸DF、岡崎慎司FW、森本貴幸FW、長友佑都DFなどがそうだという。そして最もいじるのが松井なのである。彼は「やっぱり『関西の血』がそうさせますね」とそれは仕方ないことだとする。
そんな松井でもいじりづらいのが闘莉王だという。2人は同年代なので彼からたまに「闘莉王! 落武者!」などとからかったりするのだが『落武者』を闘莉王が知らなくて不発に終わったと話した。
松井が明かした選手のエピソードで意外だったのがGK川島永嗣の件だろう。パラグアイ戦のPKでは惜敗したものの、今大会ではいくつものナイスセーブを見せてくれた守護神である。
松井によると川島は筋肉質でマッチョな体格をしているせいか『オネエ』の皆さんから絶大な人気があるというのだ。長友佑都にマツコ・デラックスが“不変の愛”を誓ったことも報道されたが、川島に思いを寄せるオネエも多いようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)