エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】あなたも使ってるかも? 書道家、武田双雲の意外すぎる作品の数々。

カリスマ書道家といわれる武田双雲はあのNHK大河ドラマ「天地人」の題字を書いたことでも知られる。世界的にも評価の高い彼なのだが、我々はその彼の書を意外なところで目にしているかもしれないのだ。

サラリーマンから転身して、ストリートで書を披露していたこともある武田双雲は、その頃の経験が今の作品につながるという。
ストリートでは相手の話をとにかく、とことん聞いてあげることで、つながりを持つ。そこでイメージした文字を『書』にして渡すと「なるほど」と共感、感動が生まれるというのだ。

7月24日に放送された「メレンゲの気持ち」で小島よしおがレポートした武田双雲のアトリエ兼教室で彼はそんなことを話してくれた。

彼は教室で250人以上の生徒に書道を教えているのだが、そんな経験を大切にする彼らしい一風変わった授業なのだ。

この日の生徒は成人が中心。男女の生徒が“おしゃべりしながら自由に字を書く”というのが普通の光景らしい。時には“『へのへのもへじ』でイケメンを書く”というものや、1人が一筆ずつ入れていく“リレー書道”などというゲーム感覚の練習もあるのだ。

レポータの小島よしおはその教室で本物の『天地人』の書を見せてもらい感動していた。他にはどのような作品があるのかと聞かれた武田双雲は、箱の中から作品を取り出して見せてくれた。それは、額縁に飾られた『書』ではないが、確かに武田双雲の作品だったのだ。

例えば、歌手、遊助のCD『ひまわり』のジャケットタイトル、ツムラの『日本の名湯』、クリネックスの最高級ティシュー『至高』、カップラーメン『匠』などのタイトルや商品名の見事な書がその作品なのである。

武田双雲のこだわりは、それらを引き受けると必ず「実際に体感して書にする」ことだ。
CDだと楽曲を聴いてイメージするし、ティシューの場合は鼻をかんでみて肌触りを実感して『字』を考えるのだ。
特に最高級ティシュー『至高』はお気に入りのようで「これは今のところ品質では世界一」と熱く語るとそんな自分が可笑しかったのか「営業マンみたいになってますけど、それだけ開発の上で仲間意識があるんで」と心境を解説していた。

武田双雲はあのロックバンドB’zのCD『衝動』でPVに登場して“衝動”という文字を大筆で書くシーンが話題となった。ただしこれは、PVで書いた文字が武田双雲の書であり、実際のCDジャケットの文字は武田双雲のものではないので、ご注意を。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)