中国出身のタレント、ローラ・チャンはかなりの天然キャラだが、その多くはカタコトな日本語によることが多い。ローラは大先輩であるアグネス・チャンを例に出してカタコト日本語について話した。そこには司会者を大慌てさせる、冷や汗もののひと言も飛び出したのだ。
ローラ・チャンが来日したのは2006年のこと。日本の芸能プロダクションが中国の番組で彼女を見たのがきっかけでスカウトしたのだ。来日して、日本語を学んだ彼女は日常会話はこなせるほど日本語が上達して2008年には「笑っていいとも!」で“中国語クイズのコーナー”を担当したこともある。
ローラは日本語を学ぶ中でその『語感』に興味を持ち「“生粋(きっすい)”という響きが大好き」など中国人ならではの感性で日本語を語ることも面白くて、ウケていた。
7月12日放送の「ごきげんよう」に出演したローラ・チャンは、今感じている悩みを明かした。今年で来日4年目となる彼女だが「打ち合わせの時や、普段の会話はスラスラ日本語が話せるのに、カメラの前だとカタコトになってしまう」というのだ。周囲からはワザとカタコトにしていると思われ『ボビー・オロゴンの真似』だなどと言われて困っているようだ。
司会の小堺一機がそんなローラをフォローしようと「アグネス・チャンもカタコトだよね」と大ベテランのアグネス・チャンでさえもカタコトであることを例に出したのだ。すると、ローラ・チャンは「でも、アグネスさんは普段もカタコトだから」と言ったのである。フォローどころか先輩の日本語が上達していないことを指摘したようにもとれる発言である。
慌てたのは小堺一機でアグネス・チャンがこのやりとりを見るかも知れないのだ。なんとかフォローをしようと考えたがもはや手遅れ。当のローラ・チャンは気にも留めずに涼しい顔をしていたが、アグネスとローラは共演することが多いようなので彼女にしてみれば親しい先輩に対して、率直な感想を述べただけなのだろう。
ところがそんなローラ・チャンも最近は日本人的な性格になってきたと感じるそうだ。例えば、まずくて食べたくないケーキをすすめられると「おいしい~」と無理して食べるのだ。以前ならば素直に“まずい”と意思表示したはずだという。この時のケーキというのが実はテレビのドッキリ企画で、ニンニクや調味料の入ったとんでもなくまずいケーキだったのである。それほどのケーキを、場の空気を読んで食べつくしたローラなのだ。それから考えてもアグネスに対してのカタコト発言に悪意はないことが分かるというものだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)