背筋も凍る丑三つ時、人型に作った藁人形を五寸釘で打ちつける丑の刻参りは日本で最もポピュラーな呪いといえるだろう。丑の刻参りのイメージが強いためか、人形と釘は悪い取り合わせに思えてならない。
14日放送の「ライオンのごきげんよう」に登場した中越典子がほんのり怖いエピソードを披露した。
あるとき俳優のオダギリジョーとともにオーストラリアでの撮影に臨んだ中越は、仕事終わりにオーストラリアの先住民のものと思われる工芸品が並ぶ地元の雑貨店に立ち寄った。もともと雑貨集めが好きな彼女は、そこでひとつの人形に目を留めた。男の子の形をした木彫りの人形だ。ひと目で気に入って日本に持ち帰ったそうだが、それはただの男の子の人形ではなかった。全身に五十本ほどの釘が打ち込まれ、ひび割れ、店先で見つけたときは埃を被り蜘蛛の巣まで張っていたというのだ。そのときはインスピレーションに突き動かされるまま人形を購入した中越だが、今思えば何故そんな気味の悪い人形を買ったのかわからないと話した。しかも現在その人形は行方がわからなくなっているという。
人形の正体が何だったのか、呪いに使われたものなのかはわからない。しかし中越と共にゲスト出演した黒沢年雄は「悪魔だよ」とひと言。スタジオは気持ちの悪い雰囲気に包まれた。
中越は近ごろ日本全国の巨樹・巨木を特集した本やパワーストーンにはまっているという。テレビでは連日パワースポットが特集され、自然のもつオカルティックなパワーへの注目度がにわかに高まっているようだ。しかし人々にプラスに働くパワーだけならともかく、それに乗じて呪いのようなマイナスに働くパワーまで登場するようなら、ちょっと考えものである。
(TechinsightJapan編集部 KAZUKI)