一般的に人は自分にないものを他人に求めるものだ。お笑いコンビを組んでいるふたりの性格が正反対というのも少なくない。3日放送の「土曜プレミアム・(株)世界衝撃映像社」に登場した平成ノブシコブシもそんなコンビのひとつだ。
芸人たちが身体を張った危険なロケにチャレンジする「土曜プレミアム・(株)世界衝撃映像社」に登場した平成ノブシコブシ。
彼らが挑戦したのは、かつては“食人”の風習があったという秘境の村へのホームステイだった。インドネシアの奥地にあるという村には徒歩を含めて十時間以上という道のり。途中、骨折するスタッフが出たり、帰国後も感染症に苦しむカメラマンが出たりと苛酷さについてはお墨付きだ。しかし、どんな苦難が訪れても平静を保っていたのが平成ノブシコブシ・徳井だった。
立ち寄った市場では相方・吉村が音を上げたクスクスの煮物(臭いが強い)を手づかみで食べ「サラミみたい」「美味しい」と高い適応能力を発揮した。また細い吊り橋を真っ先に渡って行ったり、村へ到着後、村人たちの狩りに同行したときも勧められたカブトムシの幼虫を顔色を全く変えずに口に入れるなど勇気のあるところを見せつけた。それどころか「甘エビみたいで美味しい」と感想を述べ、手が出せずにいる吉村を横目に二つ目を食べていた。その様子はまるでスナックでもつまむようである。さらに言葉が通じない環境下でのコミュニケーション能力も高いらしく、夜も村人たちとジェスチャーでやり取りし、笑い合う心温まる場面もみられた。
いっぽうの吉村は虫を中心とした食事に慣れることができず、人々が寝静まった頃、日本から持ってきた缶詰を開けているところを発見されてしまった。吉村はこのロケを6月16日付のブログで『人生でこんなに過酷だったことはない!と思うほどだった海外ロケ…無事に帰ってきたのが不思議なぐらいでございます。』と綴っている。
眼鏡をかけた風貌に似合わずワイルドな徳井の姿にクラっときた女性も多いのではないだろうか? (平然と虫を食べる男なんてイヤ、という女性も多いかもしれないが。)トラブルのひとつひとつにお約束通りの反応をみせる気の弱い吉村とタフな徳井は、ひとつのロケで2つの違った反応が見れる“一粒で二度美味しい”まさに名コンビだ。もしかすると「珍獣ハンター」や「お祭り男」に続く逸材となるかもしれない。彼らに注目しておいて損はないだろう。
(TechinsightJapan編集部 KAZUKI)