俳優・唐沢寿明は芸能界に友人が多い。その中でも特に親しい仲間で、「芸能界 生き残ろう会」という集まりがあるらしい。それは売れない芸人の集まりではなく、主役級の俳優仲間や、一流ミュージシャンが名を連ねる会なのである。『ズームイン!!SUPER』(日本テレビ系列)の中で唐沢は、その「生き残ろう会」について語った。そこからは、彼の長い下積み時代の経験から、仲間との繋がりを大事にしたいという思いが伝わってきた。
「芸能界 生き残ろう会」には及川光博、谷原章介や佐々木蔵之介、宇多田ヒカルなど、そうそうたるメンバーが顔をそろえる。お酒を飲みながら食事をするのがメインで、色々な年代の集まりなのだ。誰かがその場を仕切ることなく、誰とでも自由に会話を楽しみ、好きな時間に帰るというスタイルだそうだ。
そんな自由な会だが、決まり事が2つあるという。まずは“酒に逃げない”。仕事の不満や辛さを、酒を飲んでクダを巻くのは禁止。もう一つは、“儲かったら、おごる”。これらのことを決めたのは、仕事が減ったりする時期でも負けないように、食事会に参加して自分の頑張りを仲間に見せに来るように。尊敬できないヤツは、「芸能界 生き残ろう会」には参加させないそうだ。
現在の唐沢寿明は、「芸能界で生き残りたい」という焦りとは無縁の存在のように見える。しかし彼は、10年以上の長い下積み経験の中で、同じ志を持った仲間と常に切磋琢磨し合いながら今の地位を築いたのである。愚痴を言うより志を高く持って頑張る。唐沢の胸のなかには、今もその思いがやどっているのだ。
確かに唐沢寿明がブレイクし始めた当時は、いわゆる「二世俳優」が今以上にもてはやされた時代であった。その当時、唐沢が語った言葉は今でも強く印象に残っている。
「俺は二世じゃないから。(後ろ盾がない)だからこそ、絶対(自力で)芸能界で生き残る。」
当時の思いを持ち続け、生き馬の目を抜く芸能界で彼は確固たる地位を築いたのだ。唐沢寿明の生き様をそのままに名づけたのがまさに「芸能界 生き残ろう会」なのであろう。
(TechinsightJapan編集部 みやび)