エンタがビタミン

writer : techinsight

【エンタがビタミン♪】イチローに三千円のお小遣い。ダチョウ倶楽部はやっぱり“最強”だった。

芸人たちが漫才やコントだけではなくトークのうまさも求められるようになって久しい。すべらない、面白いネタを持っている芸人たちは、多くの番組で重宝されている。そんな時代を象徴する、木梨憲武土田晃之有吉弘行、ビビる大木という芸人達が、トーク最強王の座をかけて競い合った。

7月15日放送の「とんねるずのみなさんのおかげでした」では「トークダービー・最強王決定戦」というコーナーが繰り広げられた。出馬する木梨、土田、有吉、大木の4人のトークに、ゲストの天海祐希と小西真奈美が賭けるのだ。

その中の「俺の最強・鉄板話」というテーマで、偶然にも土田と有吉がダチョウ倶楽部の話を持ち出した。

初めに土田が、有吉が再ブレイクする前、ダチョウ倶楽部の上島竜兵におごってもらっていた頃の話をした。

毎夜のように飲んでいたある日、上島が有吉に向かって「俺たちに先輩後輩はない。兄弟の盃を酌みかわそう」と言った。そして仲良く腕をクロスさせて二人は酒を飲み、グラスを置いた感動の瞬間に、上島が「今から俺が兄貴、おまえが姉貴だ」と有吉に言ったそうだ。そこは当然「兄と弟」であるのに、「兄貴と姉貴」とよくわからない関係になってしまったという話である。「それ以来、対等な関係です」と有吉も言う。上島らしいナチュラルなボケである。

お次は同じくダチョウ倶楽部のリーダー肥後のエピソードだ。ある日、肥後がなじみの店で飲んでいると、なんとイチローがやって来た。これはイチローがまだオリックス時代の話である。店の主人が気を遣って、肥後とイチローを引き合わせてくれた。ところが当時、イチローを知らなかったという肥後。そんな肥後はイチローを店の主人の息子だと思い「おお、イチローか、大きくなったな」と言って三千円のお小遣いを渡したそうだ。イチローは特に怒ることもなく受け取ったとか。三千億円プレイヤーに三千円をあげたという、肥後の伝説である。

おりしも、同じ番組の中で二人の芸人の「鉄板話」に登場したダチョウ倶楽部。多くの天然ボケで芸人たちに数々のネタを提供してきた彼らこそが、ある意味“最強”なのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 大藪春美)