「JOYなんてDAIGOの代わり」とは有吉弘行が吐いた毒舌だが、モデル出身のJOYの動きが最近一段と活発だ。DAIGOのバラエティ全盛期は昨年がピークだったようだが、JOYのピークはこれからなのかもしれない。だが、そのJOYもモデル時代の1年前には今の彼からは想像できないほどの不遇な時代を送って来たようだ。
JOYは昨年2月に「しゃべくり007」に出演した頃からバラエティに登場し始めた。以降「HEY!HEY!HEY!」「メレンゲの気持ち」「笑っていいとも!」「おしゃれイズム」「ダウンタウンDX」などタレントが憧れの番組への出演を次々と果たしてきたのだ。
しかし、今年の3月にインフルエンザによる休養宣言を出した。この時期に一時的に彼の顔がメディアで見られなくなったのを感じたのは、それまでのJOYの露出が多かったことの証でもある。
ところがそれを巻き返すかのように、回復後には出演回数が増えてきた。「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。」「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」ではレギュラーの座を手にし、クイズ番組などにも出演し「逃走中」「ロンドンハーツ」「お試しかっ!」などへ軒並み登場して来た。
そして6月4日から3回にわたって、ついに「ごきげんよう」に出演したのである。司会者の小堺一機はJOYを「1年で『ごきげんよう』に出るなんて凄い」と共演のお笑いコンビ、キングコング(7年ぶりの出演)と比較して笑いを誘った。
このように、今や人気者のJOYだが、同番組では人気が出る前のモデル時代について語った。彼は今抱えている不安は「来年のことを考えるとちょっと不安。もしテレビの仕事がなくなったら何のバイトをすればいいでしょうか?」というのだ。一発屋が多い今の芸能界をよく分析しているようである。
彼の不安に対して観客席の中から出されたアドバイスは「モデルはどうした、本業をおろそかにするな」という手厳しいものだった。ところが彼は、それには納得せずにモデルという職業について説明した。モデルといえば聞こえはいいが、必ずしも華やかというわけではない。「そんなに仕事はなくって、月に三回くらいの撮影しかなかったりで。ギリギリ、モデルという肩書きを載せていた」と明かしたのだ。
もちろん中には売れっこモデルとして仕事もひっきりなしに来る者もいるのだろう。だが、売れない者は辛い生活を強いられるのは芸能界と同じようだ。
前に放送された「しゃべくり007」の内容によると、メンズエッグのモデル仲間には社長として会社を経営する者もいて、彼らなどはJOYの住む部屋の3倍程度の広いマンションに住むという。
では、JOYはモデルとしてなぜ、仕事が少なかったのか?それはズバリ人気がなかったからなのだ。彼はある日、事務所の机にファンのアンケートの集約結果が無造作に置いてあったので読んでしまった。そこにはファンからのメッセージが『○○くん大好き!』『☆☆くんカッコいい!』などと並んでいた。
ところが、彼は見てしまったのだ『JOYくん消えてくれて構わない』という内容を。さらに『モデルとやりたい企画募集』に対しての要望に「モデルと読者でドッジボール大会(JOY抜きで)」というものもあったというのだ。また、渋谷などでモデル達がイベントに参加してファンと写真を撮る際は、いつもJOYがカメラを渡されて撮る役だったという。
トークをネタ的に話す彼の特徴もあるので、どこまでが本当かは疑わしいが彼は当時を「ゴミ同然だった」と表現しており、そのモデル時代はかなり厳しかったことは間違いないだろう。
だからこそ、彼は芸能界への進出を決断したのではないか。話は戻るが、そのJOYがすでに来年はタレントの仕事がなくなるかも知れないと恐れるのだ。彼は、小堺一機からどんな人になりたいかを聞かれて『キングコングの西野亮廣のようになりたい』答えた。その真意は「西野さんのように本を書いてお金をもらいたい」というのだ。西野は「いやらしい話はやめて」と制したがTV出演以外で収入があることはJOYにとって魅力なのである。
そんな話で盛り上がったJOYだが、実は「JOYパーソナルブック JOY×FULL」という本を6月10日に発売予定だ。今後の不安への対策を着実に進めているようである。
さらに付け加えると、「踊る!さんま御殿!!」には彼の父と姉も登場しており、家族そろってタレント性があることを証明した。これもJOYが次へつなげる戦略のひとつなのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)