6月27日放送の「誰だって波瀾爆笑」(日テレ)に、いま人気急上昇中のお笑いコンビ・フルーツポンチとしずるがゲストとして出演した。番組には、フルーツポンチ村上の母も登場。息子・村上健志の意外な幼少時代と「芸人を目指す」と突然宣言した息子に決して反対しなかった“驚きの理由”を語った。
ご存知フルーツポンチは最近若い女性を中心に大人気のお笑いコンビである。なかでも村上健志はそのルックスも人気の理由のひとつとしてあげられている。しかし、意外や意外? 幼少時の村上は現在の彼とはかけ離れたタイプの少年だった。
当時の村上少年は、眼鏡をかけたいわゆる「ガリ勉」タイプであった。村上の母も「小さい頃は素直で手のかからない子、家でもひょうきんなことをする子ではなかった。」と証言する。
では、そんな村上少年はいつからお笑いを志したのだろうか。
村上の高校時代の将来の夢は「ホテルマンになること」だった。その後、青山学院大学に進学。このときまで、村上の母は息子がホテルマンへの道を目指すものだとばかり思っていた。ところが、ある日突然母は息子から「お笑いの道に進みたい。」と打ち明けられた。母は冷静を装ったものの心の奥は非常に動揺していたという。
しかし、母は息子を信じたのだ。
実は、村上は中学時代、リンパにポリープができ「悪性リンパ腫」の疑いがあると医師に診断されたことがあった。当時は高校受験の真っ只中だったが「受験どころではない」と母は医師に“宣告”された。その経験から「健康なら何でもいいや」と母は息子に対して思えるようになった。幸い検査の結果、異常はなかったものの、当時の母親としての心配たるや、容易に想像できるものではない。
このことがあり、村上の“芸人になりたい”という希望は、母にとって「息子の元気な姿を見られるだけで十分」という気持ちから反対されることはなかった。
ちなみに「悪性リンパ腫の疑い」について、母はずっと村上に伝えなかったという。村上自身もそのことを聞いたのは「3年くらい前」と語った。
そんな村上のコントについて母は「半分笑って、後は他の人の表情を見ている感じ」と、息子を信じてお笑いの道に進むことを許したものの、やはり心配も隠しきれない様子だった。ライブは一度だけ行ったことがあると言う。
最近は子供に自分の価値観などを押し付ける母親が増えている。そんな世の中だからこそ、村上の母のように子供の意思を尊重し、信じて「見守る愛情」を持つスタイルこそが、本来の母のあるべき姿かもしれないと思える。そして、そんな母の見守る姿があるからこそ、息子も母を思いやり「一人前になるんだ、頑張ろう」と奮い立つのかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 うずらの珠子)