タレントの久本雅美はWAHAHA本舗の売れっ子スターとして司会、バラエティに大活躍だ。その彼女が、実はあの吉本興業の漫才コンテストに出場した過去を明かした。
久本雅美は柴田理恵らとWAHAHA本舗を設立して努力の末、今の人気劇団へと育てたことで知られる。しかし、そんな彼女にもまだ知られぬ過去があったのである。
久本が地元、大阪にいた頃の話だ。大阪といえばお笑いで知られる吉本興業の本拠地である。久本はある日、吉本興業が「漫才コンテスト」を開催する事を知った。なんと優勝すると、賞品は『シンガポール旅行』だったのである。彼女は友人と「あんた、海外とか一生行かれんかもしれんで」と話し合った。この機会を逃すと海外旅行に行くことはもう無いかもしれないと真剣に思ったようだ。そして、その漫才コンテストを受けて、見事に優勝したのである。久本は当時からみんなを笑わせることが大好きだったという。
だが、大阪で生まれ育った彼女にとっては『よしもとは日常』であり、全く憧れを感じなかった。そんなある日、漫才の相方を務めた友人が女優の夢を追って上京すると言い出した。久本も彼女の劇団探しにつきあって東京にやって来たのである。そこで、観たのが『東京ヴォードヴィルショー』(主宰・佐藤B作)だったのだ。彼女はその舞台に衝撃を受けたと言う。
「お笑いって、こんなに面白くて、こんなにカッコイイ世界だったんだ」と舞台女優への道を目指そうと考えた。久本は再び上京してその劇団『東京ヴォードヴィルショー』に入団した。 そして1984年に柴田理恵や佐藤正宏らとWAHAHA本舗を設立するのである。
もし、漫才コンテストで優勝した時に「よしもと」が強力にスカウトしていたら・・・、いまごろ、漫才師となった久本雅美から笑わせてもらっていたかもしれないのだ。
この情報は福岡のテレビ「ナイトシャッフル」(FBS)で博多華丸・大吉がトークで引き出したものだ。久本がこれまでにあまり口にしていない情報として話したのである。「よしもと」では遅咲きともいえる華丸・大吉の二人は、彼女の話を羨ましそうに聞いていた。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)