平泉成は1964年から活動するべテラン俳優である。これまでに出演した映画、ドラマは数知れないが彼が凄いのは今もなお、多くの話題作に起用され続けていることではないだろうか。その平泉成のモノマネをする人が最近増えているのだ。特にモデルやイケメンタレントに彼を好む人が多いようなのだが。
お笑いタレントの末吉(すえきち)くんがテレビ『とんねるずのみなさんのおかげでした』の企画「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」に登場して平泉成の声マネを披露したのは衝撃的だった。それまでのモノマネとは精度が違ったのである。実に特徴をとらえており、しかも演技の詳細までを真似て感動さえ呼ぶほどだ。そしてこの末吉くんの登場以来、平泉成のモノマネをする人が急増したとも思われるのである。
タレント活動でも人気のあるモデルのJOYとユージの二人がテレビ「笑っていいとも!」で6月に共演したことがある。
紹介されたプロフィールの特技が二人とも「平泉成のモノマネ」だったのだ。お互いにモノマネを披露すると優劣つけ難い出来で「パクリじゃん」「僕のほうが似てるでしょ」と主張しあうと平泉成同士で会話するパフォーマンスまで披露したのである。イケメンモデルの二人が偶然にも平泉成のモノマネを特技とすることに興味を覚えた。
それから間もなく同番組に俳優の城田優が出演したのだが、その時もモノマネレパートリーの話題となり、彼の得意とするのが平泉成だったのである。これも前者二人と優劣をつけることができない上手さだった。
どうやら、平泉成の声は少し声を嗄らしてノドの奥で発声するというポイントを押さえるとマネしやすいようなのだ。とはいえ、もちろん誰でもできるというほど簡単なものではないだろう。ひとつには、声マネだけで、変顔や振りマネはしなくともできるところが特徴だろう。例えば、志村けん、ビートたけし、アントニオ猪木などは顔やジェスチャーが必要となってくる。特にイケメンは変顔をとりいれずともマスターできるモノマネとして平泉成を選ぶ傾向にあるのではないだろうか。ただ、これはあくまで仮説であって、JOYのように変顔も得意とするパターンもあるのでこれがどの程度通用するかは定かではないが。
ところで、調べてみるとこの平泉成のモノマネを得意とするタレントは実に多いことが分かった。あの木村拓哉や、東幹久、亀梨和也といったイケメンが何度か披露しているのだ。他にも岡村隆史、宮迫博之、生瀬勝久、小堺一機などが得意とするようだ。
ただ、これまでに見た限りでは前述の末吉くんを上回るモノマネはまだ見たことが無い。今後も増えるであろう平泉成のモノマネ、次は誰が見せてくれるか注目しておきたい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)