歌手の渡辺美里がラジオドラマにバーのママさん役で出演した。しかも、端役ではない、不思議な力を持つ重要な役どころなのだ。渡辺自身もサイトでドラマ体験を楽しめたことを綴っている。
渡辺美里が登場したのは5月23日に放送されたFM番組「NISSAN『あ、安部礼司』BEYOND THE AVERAGE」である。この回の内容は主人公の安部礼司や部長の大場嘉門(おおばかもん)などが別の人物になってしまうという設定だった。
酔って帰宅する途中で、バー『ニューワールド』に偶然立ち寄った安部礼司はバーのミサトママ(渡辺美里)に仕事の愚痴をこぼす。彼は、最近部長の態度がそっけないので、自分にアイソをつかしているのではないかと不安でしょうがないのである。するとミサトママが
「じゃあ、大場部長になってみれば?」
とその瞳を光らせるのだ。
彼が気がつくと、なんと部長の大場嘉門になっていたのだった。こうして、彼は部長も上司から叱られたり、夜の付き合いなどの見えない苦労があることを痛感することになる。逆に大場部長も同じくバー『ニューワールド』を訪れ部下である飯野平太(いいのへいた)の愚痴をこぼす。
彼もママの力で飯野になり、会社でヤマのように雑用を押し付けられてその苦労を知るのだった。このように会社のメンバーが他者を体験して全員がお互いの苦労を多少なりとも分かるというわけだ。最後はみんながバーにそろい飲み食いして盛り上がるというお話である。
実は、渡辺美里は2008年にもカリスマベビーシッターミサトの役で同ドラマに出演しているのだ。今回は初出演ということでもないのだが、久々の登場を彼女自身も喜んでいた。
オフィシャルサイト内でも「私もラジオドラマに出演させていただきました。楽しかったー!!!」と綴っている。
彼女はこの春から同番組のテーマ曲『春の日 夏の陽 日曜日』を歌っており、今回はさらに親しみが湧いたようだ。
ちなみにバーの店名『ニューワールド』は25周年記念のニューシングル
「ニューワールド ~新しい世界へと~ / 春の日 夏の陽 日曜日 」(5月26日リリース)
からとったものである。
バーに流れていた曲は全曲渡辺美里の楽曲であったことは言うまでもない。この回の放送はすっかり美里ワールドとなっていたのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)