月9ドラマ『月の恋人』第2話が5月17日に放送された。その4日後の21日。ラジオ「WHAT’S UP SMAP!」で木村拓哉本人の口からドラマのある部分が大胆に変更されたことが明かされた。しかもそれは木村の思い付きによるものだというのだ。
『月の恋人』第2話のヤマ場のひとつが、葉月蓮介(木村拓哉)とリュウ・シュウメイ(リン・チーリン)のキスシーンだ。
上海からインテリア会社レゴリスの専属モデルとして連れて来られたシュウメイは社長である葉月蓮介が『上海の仲間を雇用する約束』を破ったことを知る。
怒った彼女は上海に戻ろうとしたが、仲間や母のためにも覚悟を決めてモデルを続ける決心をしたのだ。そんな二人がホテルの屋外スペースのベンチで話をしていた。その時、シュウメイは不意をついて蓮介にキスをするとそのまま帰ろうとしたのだ。しばらくそんなシュウメイを見送っていた蓮介だが、我に返り、彼女を追いかけると抱き寄せて長いキスを交わした。
そんな時、偶然にも蓮介に思いを寄せる大貫柚月(北川景子)がホテルの部屋から二人を見てしまうのだ。
このシーンは小さな公園ほどの広さがあるホテルの屋外スペースで撮影された。しかし、木村拓哉が明かしたところでは当初はホテルの一室のテラスで撮影する予定だったという。撮影前に木村がたばこを吸うためにホテルの者から案内されたのがこのスペースである。彼は一服して落ち着くと、そこにはプールがあり、電飾もありいい雰囲気であることに気付いたのだ。
後から到着した西谷監督に彼が
「こっちのほうがいいんじゃないですか?」
と提案したところ監督も同意見で急遽撮影場所が変更になったのである。
このドラマ『月の恋人』では監督や木村らの意見でフレキシブルに予定を変更するようだ。
第1話のオープニングでスポーツカーに葉月蓮介と蔡風見(松田翔太)が乗って疾走するシーンがあった。これも監督、木村、松田の3人で話して急遽、予定を変更して日本では珍しい撮影機材で撮ったのである。
こうした裏話を知ると、ドラマを見る、あるいは見た後の楽しみが増えるというものだ。ギリギリの線で裏話を披露してくれる木村拓哉のラジオの使い方も絶妙なのである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)