安全地帯の玉置浩二がラジオ「ディア・フレンズ」の中で大胆な提案を口にした。大御所、井上陽水の41周年を記念して安全地帯がバックバンドを務めるというのだ。
安全地帯は北海道で結成したアマチュアバンドから1981年に井上陽水のバックバンドとなり成功した。5月24日放送された「赤坂泰彦のディア・フレンズ」にゲスト出演した玉置はその頃の思い出を話した。
それは、アマチュアとして活動していた彼らを井上陽水の関係者が見出したのがきっかけだった。彼らを紹介された陽水は「面白そうだ」とそのバンド『安全地帯』をバックバンドとして迎えたのだ。
玉置はその頃の陽水の心境を
「ボブ・ディランがバックバンドとして『ザ・バンド』(当時はザ・ホークス)を起用したようなイメージだったのでは」
と推測している。
その後、安全地帯は独立して1982年にデビュー。翌年には「ワインレッドの心」が大ヒットした。以後立て続けにヒット曲を出したが1988年に活動を休止した。以降は活動と休止を繰り返したが、今年に入り本格的に活動再開することを公表したのだ。
すでに3月にはシングル「蒼いバラ /ワインレッドの心(2010)」5月5日には「オレンジ /恋の予感(2010)」をリリースした。
5月26日にはアルバム『安全地帯XI ☆STARTS☆「またね・・・。」』を発売する予定である。
また7月からは全国ツアーをスタートすると公表している。
玉置浩二はそんな安全地帯の宣伝を兼ねて今回ラジオ番組に出演したのである。
玉置は最近『歯医者』で井上陽水と会うことが多いという。彼は今も、大先輩で恩人である陽水の前では直立不動で話をするそうだ。先日はその陽水が玉置にこう話しかけてきた。
「昨年40周年だったんだけど。おまえ、41周年はどう思う?」
玉置はとっさに
「僕らがバックバンドをやらせていただきます!」
と答えたのだった。
このやりとりで井上陽水と安全地帯という伝説のコラボレーションが実現するかもしれないのである。さらに玉置はより具体的な構想を語った。陽水のバックバンドとして出るときには新曲を準備して行きたいというのだ。
「ビリー・ジーン(マイケル・ジャクソンのヒット曲)みたいな曲で陽水さんの後ろではダンスを踊っている」
そんなイメージの楽曲だと語った。
井上陽水も玉置浩二も今やベテランミュージシャンで遊び心があり、それを実行する余裕もあるだろう。玉置が口にしたこの構想が実現することは十分に期待できるのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)