大河ドラマ「龍馬伝」第20回「収二郎、無念」では平井収二郎が切腹して果てる。龍馬役の福山雅治が、その収二郎を熱演してきた宮迫博之の”ある事実”を絶賛した。
5月16日放送のラジオ「SUZUKI Talking F.M.」でのことだ。
福山雅治はその日放送される「龍馬伝」で平井収二郎が死ぬことを話した。劇中では収二郎は武市半平太の参謀的な立場にあった。武市とは進む道を違えた坂本龍馬にはいつも反感を持っていた役である。しかも、彼は龍馬が恋する加尾(広末涼子)の兄であり、そんな龍馬と加尾の仲にも不満を持っていたのだ。それ故に、ドラマでの平井収二郎は常に龍馬に辛くあたり、怒鳴りつけた。ある時は胸ぐらをつかんで睨みつけたりもしたのである。その収二郎を熱演したのが芸人の宮迫博之(雨上がり決死隊)だったのだ。
福山雅治は今回で登場が終わる宮迫博之について語った。
「とにかく一番声が出ていたのが宮迫さんだった」というのだ。
龍馬伝の出演者といえば香川照之、大森南朋といった人気俳優が揃う。児玉清、里見浩太朗、蟹江敬三というベテラン勢もいる。パワーのある若手では佐藤健、要潤、大泉洋なども出ているのだ。2部からはあの武田鉄矢も登場している。福山はそんなメンバーが揃う中でも、宮迫の声は凄いと絶賛した。
「やっぱり『ひな壇』から声を出して鍛えられてきた芸人は違う」と彼の声について分析した。
宮迫に直接伝えたかは不明だが、この言葉をもし宮迫自身が知ったとしたらきっと喜ぶであろう。役どころとしてはメインではない平井収二郎だが、全力で演じた甲斐があったというものだ。
ところで、当たり前ではあるが福山雅治は歌手である。
龍馬伝ではそのことさえ忘れてしまうほど役に没頭しているのだが、彼の声もよく通るのだ。これは歌手として鍛えられたものなのだろう。ドラマの展開ではこれから西郷隆盛役で高橋克実が登場する。彼の舞台で鍛えられた声も大きいことで有名だ。収二郎亡き後、次の見どころができそうである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)