毒舌芸人、有吉弘行がテレビ「アッコにおまかせ!」の中で珍しく頭を下げた。ゲスト出演していた俳優の哀川翔に発言をたしなめられたのだ。しかし、共演したライセンスの藤原一裕はそんな彼の心の奥を見透かしていた。
5月2日放送の同番組ではオープニングから有吉弘行のペースが狂ったようだ。
有吉は『あだ名芸』の他に、哀川翔のモノマネを得意芸とする。
この日も彼は哀川翔が主演した映画「ゼブラーマン」についてコメントをもとめられた。
有吉は哀川翔のモノマネで
「シマウマの出産を追いかけた、楽しいドキュメントなんだよね」
ととぼけたコメントをして周囲を笑わせたのだ。
その時、誰かが後ろからいきなり彼の肩をつかんだ。
「ウワーー!!!」
有吉が振り返ると哀川翔がそこに立っていたのだ。
そんなプチどっきりがあり、この後はいつもに比べると有吉の歯切れが悪かった。
『小栗旬と山田優の破局』の話題で、和田アキ子が有吉に
「どうなの?もし山田優が別れるとなったら?」
と尋ねると彼は、またも哀川翔のモノマネで
「そうだなーー、狙ってみちゃおうかなーー」
と口にして隣にいた哀川本人から
「何を狙うんだよ!何を狙うんだ?」
と睨まれた。
そういう状況の中で今もっとも旬な『沢尻エリカの離婚』の話題となった時だ。
和田が
「それで、なんなの(沢尻は)芸能界に復帰するわけ!?」
と不機嫌そうに言った。
すると有吉が
「します!させます!」
と口を挟んだのだ。
「キミ。誰!?」
と笑いながら和田が有吉に突っ込むと
有吉は懲りずに哀川翔のモノマネで
「うちの事務所もね!いいよね!これくらいのヤンチャ坊主」
と話すと哀川翔が真剣な眼で
「いいかげんなことを言うなよ!」
とたしなめた。
一同大爆笑が巻き起こる中で有吉がボソッと
「ごめんなさい」
と頭を下げて哀川に謝ったのだ。
それを聞き逃さなかった出川哲郎が
「有吉が謝るなんて珍しいよ!」
と彼を指差して大笑いした。
だが、ライセンスの藤原一裕は違う見方をしたようだ。
「今、たぶん。『大きな力』が動くんじゃないかと思って、ドキッとしたでしょ?」
と鋭く指摘したのである。
一同は爆笑し、有吉も苦笑してその場は収まったのだ。
しかし、彼は本当に反省していたようで、しばらく口を開かなかった。
有吉は先週、別の番組で『マイケル・ジャクソンのあだ名』を尋ねられて
「もう亡くなっているので(あだ名は)つけられません。」
とコメントしてあだ名をつけなかった。
この時も「世界を敵にまわすかもしれないしね」と言われたのだ。
有吉の場合は毒舌内容がきわどいだけに『大きな力』に触れないようにギリギリのトークをしているのだろう。
そうした精神的な苦労もあるようだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)