エンタがビタミン

writer : testjournalist

【エンタがビタミン♪】有森裕子激白。”ネガティブだからこそ”。片目コンタクトで銀メダル。

ネガティブ思考は、実は脳を活性化させるという意外な説があるという。マイナス面をプラスに変えて成功した人たちが紹介される中、マラソンランナーの有森裕子もネガティブが幸運に転じたエピソードを話した。

5月7日放送の「たけしのニッポンのミカタ!」。サブタイトルは「ネガティブで幸せになろう!?」。

ネガティブには良いことがある、たとえば後悔することによって脳が活性化するという。その例として、マイナス面をプラスに変えて仕事に成功した人や、ネガティブアプローチで商売に成功した企業などが紹介された。そしてこの日のゲストの有森裕子も、「ネガティブ転じて福と成す」というエピソードを語った。それはバルセロナ五輪で銀メダルをとったときには、コンタクトレンズが片目だけしか入っていなかったという衝撃の事実だった。

マラソン当日に、コンタクトの片方をなくしてしまった有森は、少しでも見えたほうがいいからと、片目だけコンタクトをして走ったという。だが、そんなネガティブな状況だからこそ、視界がぼやけていることが気にならないほど集中力が高まったとか。また、視界が不安定だったおかげで、余計なものが目に入らないで済んだこともよかったという。常人ならばコンタクトをなくした時点で不安になり混乱してしまうかもしれない。しかし、そんなネガティブな状態で、有森は最高の走りをしたのだ。

もともと行動する前にいつもマイナス面を考えるような、ネガティブ人間だという有森。彼女には、バルセロナで銀メダルをとった後、故障や人間関係の軋轢などから走る意味を見失ってしまった時期があった。だがネガティブな時を超えてアトランタ五輪では銅メダルで復活したからこそ、喜びは大きく、名言 「自分をほめたい」も生まれたのだろう。

ネガティブに悩む姿はアスリートのイメージとは遠い。だが、そんな有森だからこそたくさんの悩みを乗り越えて、ネガティブを次々と福に変えたのだ。日本中を感動させた有森裕子は、やっぱり強かった。
(TechinsightJapan編集部 大藪春美)