大阪府が、いわゆる”ボーイズラブ”誌の中で、性的刺激が大きいと思われるものを何誌か有害図書指定した。
これで、オタク文化を支えるボーイズラブ誌に対して初めての規制が行われた。18歳未満の”腐女子”は、ボーイズラブ誌を手に取るときに制約を受けることとなる。
(本記事は、「となりの801ちゃん」の作者様のご意向を誤った形で当初執筆されたため、修正したものです。作者様、ならびに読者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことをこの場をお借りして深くお詫び申し上げます。TechinsightJapan編集長:村上あい)
ボーイズラブとは、少年、または青年といった男性同士の恋愛を描いたもの。マンガや小説でたくさんの作品が発売されている。
ボーイズラブを好む女性を、「腐女子」といい、「腐女子彼女。」や「となりの801ちゃん」といった作品で腐女子ブームも起こっている。
現在ではすっかり定着した「腐女子」の文化を脅かすものとして、非実在青少年規制が横たわっている。
そんな折、4月30日のブログ「となりの801ちゃん」で、当人である801ちゃんが、大阪府の規制について言及した。
ブログは「大阪に住んでいる18歳未満のあなたへ」というタイトルでつづられている。
「腐女子」趣味は、大部分の人に理解されにくく、気持ち悪がられたり、異常だと思われることもあるけれど、”あなた”が選んで手に取った作品や趣味は必ず”あなた”の血肉となって”あなた”が大人になる手助けをしてくれます、と語った。
そして、今回の問題についてどうあるべきか、自分はどれが正しいのか分からないでいると告白。
規制の対象になったものには、刺激が強いものがあることも認めた上で、「大人として慎重によく話し合って決めねばならないことだと思います」と意見を述べた。
今回の突然の規制。大阪府だけが行ったとはいえ、今後全国に広がる可能性もある。
全国の腐女子たちから、彼女たちの文化を奪っていいのか、もっと議論が必要ではないのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 大滝ルカ)