4月25日の「行列のできる法律相談所」内で、あるドッキリが放送された。その瞬間まで、ドッキリ企画と知らなかったオリエンタルラジオの藤森は、顔を真っ赤にして言い訳をしたのだが、ゲストの大関・魁皇に「最低ですね」と言われてしまったのだ。
ことの発端は以前の番組収録時だった。放送はされなかったが島田紳助が「お金を貸してくれと言ったときに、どれだけお金が集まるかがその人の評価だ」と発言をした。その言葉に深く頷くゲストの中にいた次長課長の河本に対し、「一番可愛がっているオリエンタルラジオの藤森にやってみ!いくら出してくれるのか」と言い、それが今回のドッキリとなったのだ。
とある居酒屋の風景が映ると藤森はビックリしていた。放送されるまで、その時のことがドッキリだと知らなかったのだ。別の後輩と3人で楽しい話しで盛り上がっていたが、後輩(彼も仕掛け人)が、先に帰ることになった。2人でお酒を飲んでいたが、河本が急に真面目になり「他の人には恥ずかしくて言えないんだけど、2日後にまとまったお金がいる。理由はきかないでくれ。いくらか貸してくれないか」と切り出した。
この時の演技力はドッキリとわかっているスタジオのゲストも感心するほどだ。「どうしました?なにがありましたか?」と訪ねる藤森に、河本は「すまん、聞かないでくれ。いくら貸してくれる?」と言うと、しばらく間をあけて出た答えが「15万」というあまりにも少なく、かつ中途半端な金額だった。これには河本も本気でびっくりし「ん?」と聞き返してしまったほどだった。
再び「ん?」と聞き返すが「15万です、この位させて下さい」と金額は変わらず、しかも今度はちょっと上から目線で答えた。スタジオで必死に言い訳をする藤森に対し紳助は「お前はどうでもいい。15万って言われた河本がめっちゃ落ち込んでいるんだぞ」と諭した。確かにこのドッキリの発端は「どれだけお金が集まるかが、その人の評価」ということだったから、藤森の河本に対する評価はわずか15万円だったということだ。「これまで色々ご馳走になったりしていたクセに15万かよ」という紳助の言葉に他のゲストも深く頷くのだった。
実はこれと同じことを河本が二番目に可愛がっているという、トータルテンボスの藤田にもやっていた。藤田は奥さんが家計を握り、本人はおこづかい制ということで、その金額を心配した河本だったが、理由も聞かず「200〜300万円くらいならなんとか出来ると思います。そのくらいはたぶん貯金あると思いますので」と即答したのだ。しかも放送はされなかったが、藤田は「返せる時でいいですから。最悪返さなくてもいいですから」とまで言ったというのだ。
藤田の対応にゲストもみんな感動をし「カッコイイ、カッコイイ」を連発する。しかし藤森に対しては「チャラいのは格好だけかと思ったら、本当にチャラいのね」、「お前、慎吾じゃなく15って呼ばれるぞ!」と言われ、大関・魁皇には「最低ですね」とまで言われてしまった。
しかしこのコーナーで印象に残ったのは、トータルテンボス・藤田の男気あふれる素晴らしい対応。藤森のセコさや河本の価値の低さなど影を薄めてしまったのだった。
(TechinsightJapan編集部 たけうちゆうこ)