エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「俺はもう上がり」。武田鉄矢、俳優引退決意か?福山だけに明かした”元祖・龍馬”の節目の告白。

NHK大河ドラマ「龍馬伝」で、4月18日に第16回『勝麟太郎』が放送された。勝麟太郎こと勝海舟を演じたのはもちろん?ご存知”あの”武田鉄矢である。龍馬役の福山雅治がラジオで話したところによると、その武田鉄矢が引退をほのめかしたというのだが。

放送同日、4月18日の夕方4時より放送の「SUZUKI TalkingF.M.」でのことだ。
福山雅治はその日夜8時より放送される「龍馬伝」について
「ついに、勝海舟先生と龍馬が出会います。勝麟太郎を演じるのは武田鉄矢さん!」
と熱く語った。
坂本龍馬が師と仰ぐ勝麟太郎との運命の出会いのシーンなのである。
福山は武田鉄矢についてこう話した。
「武田鉄矢さんが言われてました。
『俺も金八先生やって、緒方洪庵先生やって、ついに勝海舟先生やれたからなーっ。もう上がりだよっ』
って」
そこで福山は
「先生お疲れ様でしたっ!後はわれわれ後進にまかせてください!どうもお疲れでした!」
と言って笑っていた。

武田鉄矢が俳優を引退するとは考えにくいが、坂本龍馬に憧れてフォークグループ『海援隊』を作った彼だ。
その師ともされる、勝麟太郎を演じられたことはひとつの節目となったに違いない。
その気持ちが前述の発言となったのではないだろうか。

ところで、今回の勝海舟と坂本龍馬との出会いのシーンだが、脚本は完全なオリジナルだった。
世間一般に知られる二人の出会いは司馬遼太郎の『竜馬がゆく』によるものだ。
その一般常識を覆すという、脚本家、福田靖の腕のみせどころだったのである。
特に勝海舟を演じた武田鉄矢などは『竜馬がゆく』との違いにかなり興味を覚えたのではないか。
自分で司馬遼太郎のそれとは違う勝海舟を創造できるのだから嬉しかったに違いない。

『竜馬がゆく』での二人の出会いはあらすじだけ紹介すると
攘夷論に染まった千葉重太郎が「開国派の勝海舟を切りに行く」と言うので、龍馬もついていく。
そこで、龍馬は地球儀を見せられて世界の大きさ、日本の小ささを痛感して、勝のアメリカの話などに感動する。
「やはり、開国派か!天誅!」と刀に手をかける重太郎よりも速く龍馬が勝の前に土下座して
「先生の弟子にしてください!」と頼むのだ。
それで、拍子抜けした重太郎は勝の暗殺を諦めたのだった。

龍馬伝とは全く違う出会い方であるし、比べるとなかなか面白い。
今後も、龍馬伝がどういう展開になるか楽しみだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)