テレビ「踊る!さんま御殿!」でのことだ。司会の明石家さんまのトークがいつになくヒートアップした。まるでテレビの収録ということを忘れてしまったかのような姿。いったい、何がさんまをそんなに興奮させたのか? そこには父であるさんまと娘であるIMALUの父娘の葛藤が見え隠れした。
4月27日放送の同番組のテーマは
「子育ての悩みを聞いて さんま師匠!パパママ芸能人大集合SP」
というものだった。
ベストファーザーin関西を受賞したこともある、岡田圭右(ますだおかだ)も出演した。
岡田には娘がいるのだが、
「娘には『芸人とつきあうのだけはやめとけ』って言ってます」
と話すと、子煩悩パパで知られる土田晃之も「うちもそうですね。『芸人だけはやめとけ』って・・」と共感した。自分自身が芸人として苦労してきたことから出た言葉なのだろう。
ところが、当然といえば当然か。その話題が父親としてのさんまの心に火をつけてしまった。
「うちもそうよ、娘に芸人は近寄らせない!」
さんまの場合は娘となると『IMALU』のことになる。
土田が、
「芸人はダメなんですか?」と尋ねると
「芸能界はダメ!」とさんまは強く否定した。
「イケメン俳優でも?」
「ダメ!ダメ!ダメ!」
とさんまは手を大きく横に振りながら否定した。
その目は真剣そのもので、オチに入る気配さえ全く無い。
あまりのさんまの興奮気味に
「こんなに、恐いさんまさん初めて見た・・・」
と言って、土田はこの話題を切り上げた。
さんまは実際にバラエティ番組でDAIGOや嵐の櫻井翔と共演した時に
「IMALUには近づくな」と話しており、芸能人との交際は断じて認めないと真剣に考えている。
そう。さんまもIMALUに関しては、本当に普通の父親なのだ。
とはいえ、当のIMALUは「テレビで勝手に私のことを話さないで」とそんな父親に不満をもらしていたこともある。しかも現在、8ヶ月もさんまとIMALUは連絡をとっていない状況とされている。
娘を心配する父、自分の足で歩きたい娘。この父娘の微妙な距離感。普通の家庭でも、当たり前に見られることだが、お互い芸能界に身をおく者同士。さんまとIMALUを悩ませるこの距離感は当分、縮まりそうもないか? やはり普通の父娘のような関係を築くのはそう簡単なことではないのだろう。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)