第2回沖縄映画祭で二冠に輝き、話題となった『クロサワ映画』が未だ上映予定がない事が分かった。主演の黒沢かずこ(森三中)がテレビ「笑っていいとも!」の中で明かしたものだ。
『クロサワ映画』は渡辺琢監督によるもので、主演の黒沢かずこをはじめ、オアシズ、椿鬼奴ら女芸人が実名で登場する。内容は、お笑いではなく「現実と非現実が交錯するラブコメディで、恋と友情は両立できるのか?がテーマです」と黒沢は語る。映画祭の最終日には「海人(うみんちゅ)賞グランプリ」(Laugh部門)と、ゴールデンシーサー賞(審査員特別賞)の二冠を獲得したのだ。
4月22日放送された同番組の『テレフォンショッキング』に登場した黒沢は司会のタモリの質問に答えた。
タモリ「いつなの、公開は?」
黒沢「公開・・・ 決まってないんです」
タモリ「え!!映画できあがってるんだろ!」
黒沢「映画はできあがって、映画祭にも出品して、二冠、W受賞してるんです!」
そこで、共演の村上知子(森三中)が
「みんな!見たいですよね!?」
と観客に問いかけると、
「見たーーーい!!」
とみんなが大きな声で同意した。
黒沢「だけど、公開が決まってないんですよーー!」
タモリ「どういうことだそれ!!」
黒沢「50代、60代の男性も見ていただいて涙されてました。感動の内容なんですっ」
村上「また映画館で公開されたら、宣伝に来なくちゃ」
黒沢「そんな、欲張りを・・・」
タモリ「何のために撮ったんだ??公開されない映画ていうのは?」
と、タモリも観客もこの映画の上映実現に期待しているようだ。
沖縄映画祭のLaugh部門には吉本興業の芸人たちの製作映画が多数出品される。もちろん、どの映画も真剣に撮られたものだ。ただ、映画祭に出品するために製作しており、一般上映を前提にしていないものが多いのだ。『クロサワ映画』も当初はそのスタンスだったはずで、二冠を取ったことから上映への意識が芽生えたといえる。今回、「笑っていいとも!」を通して全国に知られるところとなり、上映の可能性は高まったに違いない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)