お笑いコンテストといえば、M-1、R-1、キングオブ・コントが知られるが、昨年新たにスタートしたのがS-1だ。「S-1バトル」が正式名称で、ソフトバンクが主催する。他のコンテストとの大きな違いは携帯電話で視聴するというところだった。しかし、「S-1グランドチャンピオン大会」に限りテレビで地上波放送されるのである。それに合わせてということだろう、これまでの月間チャンピオンに加えて参加者枠を広げることになったのだ。これは歴代チャンピオン達には不利になる。彼らからは不満の声も出ているようだ。
S-1バトルは他のコンテストがステージで漫才やコントを演じるのに対して、携帯動画でネタを配信するしくみだ。主催がソフトバンクだけに、よく考えたものだ。しかし、携帯で動画を見る習慣がある者はともかく、テレビに比べると視聴機会を逃す者も多いはずだ。
ところが、今回「S-1グランドチャンピオン2010」に限ってはテレビ放送が決定したのである。これは、テレビ派のお笑いファンにとってはありがたい。
2009年度の月間チャンピオンはすでに賞金1000万円を手にしている。そんな彼らが次はグランドチャンピオンで1億円を狙うのだ。月間チャンピオンは次のようになっている。
3月、トータルテンボス
4月、浅越ゴエ
5月、トータルテンボス
6月、NON STYLE
7月、次長課長 河本
8月、COWCOW よし
9月、TKO
10月、千原ジュニア、ケンドーコバヤシ
11月、中川家
12月、陣内智則
1月、タカアンドトシ
2月、なだぎ武
ところが、これに他コンテストの王者が加わると発表された。
M-1、パンクブーブー
R-1、あべこうじ
キングオブ・コント、東京03
の面々だ。
これを聞いて焦ったのが歴代チャンピオン達である。
タカアンドトシは
「聞いてないよ!あいつらの方が勢いがあるのに!」
と切れ気味にコメントしていた。
さらに、ケンドーコバヤシにいたっては
「そうなると、いろんなチャンピオンを呼ぶべきだ! キム・ヨナを呼べ!」
と滅茶苦茶である。
ただ、S-1のネタは前述のようにタイプが全く違うので、他コンテストの王者も苦戦する可能性は高い。なにしろ賞金は1億円だ。みんな必死で来るだろう。
「S-1グランドチャンピオン2010」は
3月19日(金)日テレ系で19:00~放映予定である。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)