芸人の千原ジュニアがテレビ「ごきげんよう」に出演した時のことだ。彼の兄、千原せいじの『残念な話』を披露した。それは飛行機の中で遭遇した大変な事態についてだったが、ついみんな大笑いしたのだった。

千原ジュニアが話したのは、兄せいじが自分の子供が生まれた前と後では人格が180度変わったことについてだった。兄せいじは子供が出来る前には、新幹線などで子供が騒いでると
「おーーい！っ！」と指差して怒鳴っていた。
「ちょっと、静かにさせろ！親やろ！」と怒っていたというのだ。
せいじがあまりに大声でいうのでジュニアも
「うわーやめて・・」と思っていたのだ。

ところがその兄に子供が出来ると性格や態度がガラッと変わったのだ。最近では子供が騒いでいると兄は
「そっと眼を閉じて、小さくうなずいてるんですよ・・」とジュニアはうなずくところを見せた。
その豹変ぶりにスタジオも大爆笑した。
「兄は『子供は泣くもんやで』と言いたいんでしょうね」とジュニアは分析する。さらに、せいじは幼稚園の行事を細かくチェックし出した。また安全保護シートを家中に貼ったりしているというのだ。

そんな”子供大好き”になった兄が、ある日飛行機に乗った。その飛行機で子供が声を上げて泣いていたのだ。
するとどこかのオッチャンが
「おい！うるさいな！静かにさせろ」と立ち上がって怒鳴りだしたのである。
すると、兄せいじは立ち上がるとそのオッチャンに向かって
「おーい！オマエもこんな時があって、今があるのやろ」
「子供が泣くのしゃあないやろ！」
とすごい剣幕で説教しだしたのだ。次の瞬間、飛行機のCAが二人、飛んできて兄せいじが取り押さえられたのだった。

これには全員が大爆笑した。
司会の小堺一機は
「そういう時は、お兄さんが取り押さえられちゃうんだ？」と確認すると
「なんかね、加害者顔じゃないですか」と千原ジュニアが説明した。
さらに、彼が話すには取り押さえられた兄せいじは
「違うがな、違うがな！」と抗議して、もがけばもがくほど強く取り押さえられたのだ。

飛行機でCAに取り押さえられるとは辛い体験である。しかし、千原ジュニアの話術でイメージされた兄せいじにみんな大笑いしてしまったのである。千原兄弟、兄せいじの残念な話であった。
（TechinsightJapan編集部　真紀和泉）