バンクーバー五輪フィギュアスケートで銅メダルを手にした高橋大輔が演技での心境などを語った。チーム高橋で行われた祝勝会の中で話したもので、彼は直前まで聞き続けた曲や、演技冒頭は震えていたことなどを明かした。
決勝戦が終了した翌日、バンクーバーのレストランでチーム高橋が主催する高橋大輔選手の祝勝会が行われた。2月23日のテレビ「めんたいワイド」(FBS)でその様子が放送された。
参加したのは、8位入賞の小塚祟彦や先輩メダリストでキャスターの荒川静香ら。チーム高橋からは長光歌子(コーチ)、本田武史(サブコーチ)、渡部文緒(トレーナー)、石川三知(栄養アドバイザー)が揃った。
祝勝会は長光歌子コーチの乾杯の音頭で始まった。和やかに進む中、記者が高橋大輔選手にインタビューした。
「フリープログラム直前はどんな気持ちだった?」
と聞かれると高橋選手が答えた。
「ギリギリまで音楽を聴いていましたね」
「ビヨンセ・・・2月からずっと同じCD聴いてた」というのだ。
その曲とは、ビヨンセの
『スウィート・ドリームス(Sweet Dreams)』で
CD「アイ・アム…サーシャ・フィアース (I Am…SASHA FIERCE)」だった。
フリープログラムのビデオを見てみると、高橋選手は確かにリンクに入る寸前までイヤホンを耳にしている。この時に彼の耳に聞こえていたのがこの曲だったのである。
そして、決勝のリンクに立った彼は、フリープログラムのテーマ♪『道』への準備に入る段階。音楽が始まる寸前、両手に頬を当てて寝ているポーズの時の心境を明かした。
「あー、震えているな、緊張してるなって思った」というのである。
しかし、
「眠りから覚めて両手を次ぎ挙げて起きたら大丈夫だった」と両手を挙げて目を覚ます素振りをしてみせた。
その後、彼は伸び伸びとした表現力溢れる滑りを披露して観衆を魅了したのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)