バンクーバー五輪の人気者?男子スノーボードハーフパイプの國母 和宏選手は服装問題の謝罪の際に『チッ』と舌打ちしてさらに問題となった。しかし、その後の会見などで『チッ』は彼の口癖かと思われる場面もあるのだ。
思えば2月9日に五輪選手団が成田空港を発つときに、
國母選手の服装がだらしなかったことから騒ぎは始まった。
選手村の入村式を欠席して、出場も危ぶまれたが橋本聖子団長の判断でそれは免れた。
しかし、謝罪会見を行った時のことだ。
記者から
「(服装を)指摘されたことはある程度納得されてるということなんでしょうか?」
と念を押された國母選手は
「『チッ』うっせーな」
とつぶやいたのだ。
それがマイクに入っていたことからまた叩かれたのである。
だが、彼は競技では予選を圧倒的な演技で通過した。
決勝でも転倒はしたものの、外国勢に負けない大技を見せて8位に入賞したのだ。
決勝の演技終了後のインタビュー内容が次のようなものだ。
記者「顔から血が出てますがそれは」
國母「『ま』、これがあってのスノーボディングっす」
「『ま』、最後まで自分のスタイルをつらぬけたんで
ホント、まったく、何においても悔いはないっす」
記者「自分のスタイルというのはどのうような?」
國母「『チッ』。『ま』、リアルスノーボーディングっすよ」
と受け答えする国母選手の表情は
微笑んでいるようにも見えて、決して嫌な顔はしていなかった。
この状況から考えると國母選手は会話に、
『チッ』と『ま』を多用する癖があるかとも思えたのだ。
しかし、バンクーバーから帰国した際にきちんとスーツを着て現れた國母選手は
インタビューに対して次のように答えた。
記者「帰りは、ビシっとスーツを着てらっしゃいますけど、指示はあったんですか?」
國母「はい。ありました」
記者「それで、自分でも納得して?」
國母「はい・・・『ま』、色々会ったんですけど、最後まで応援してくれた人にはほんとに感謝しています」
記者「今後どんな選手になりたいですか?」
國母「自分のスタイルを変えず、ま、このまんまで行きたいです」
という受け答えで、なんとここでは『ま』は一度使ったが、『チッ』を使わなかったのだ。
そうなると、口癖ではない可能性も出てくる。
いずれにしても、良くも悪くも話題を提供してしまった國母選手。今後も言動ではなく、本業の競技の活躍で注目を集めてほしい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)