新年1月3日。期待とともにNHK大河ドラマ「龍馬伝」がスタートした。放送開始の直前4時間前に龍馬役の福山雅治がラジオ番組で今年の活動について語った。今年は龍馬伝の収録スケジュールで多忙を極める福山。
そのため音楽活動については「知ーらないっ」という言葉も聞かれたがその真意はどうなのか?
1月3日16時から放送された「福山雅治のスズキトーキングFM」でのことだ。
福山主演の「龍馬伝」開始まで4時間を切り、番組の内容も龍馬伝開始記念的なものとなった。
例えば冒頭の福山のトークで
「年末、日本の首相が過去のお金周りの問題でいろいろ騒がれてましたが・・」
「日本の代表が年末にあんなに弱気な表情をされたら『日本はどうなっちゃうの?』と思っちゃいますね」
「そんな日本の新年にはじまる龍馬伝をよろしく」
という感じである。
事実、龍馬伝には国民の多くが何かしら期待していると言っていいだろう。
テレビCMでも龍馬をからめたものが増え、年末年始には龍馬特集の番組が目白押しだった。
人気者の福山雅治が主演することももちろんだが、この時勢に坂本龍馬という人物から元気をもらいたいという期待の現われとも考えられるだろう。
ただ、福山はラジオの中で音楽活動との兼ね合いについて苦慮していることを明かした。
ドラマや映画でも活躍する福山雅治だが、本業はやはりミュージシャンなのである。
昨年は20周年記念全国12ヵ所ライブや武道館ライブ、故郷長崎での稲佐山ライブなど活発なライブ活動をこなした。またCDではアルバム「残響」やシングル「化身」「はつ恋」のヒットなどミュージシャンとしてもフル回転の年だった。
今年はそこに大河ドラマの収録が入ってくることになり、実質両立は困難な状況といえる。
そうした経緯を踏まえて、福山は次のように話した。
「福山龍馬として一年過ごす訳ですけども、ミュージシャン福山雅治としてはどうなのか?」
「それは今のところなんともいえませんな。年末に無期限活動停止宣言・・・してないですが(笑)」
「何かが始まるかもしれないし・・・・」
と今年の音楽活動についてはまだ見えていないようだ。
しかし「今年の書初め2010年。干支をあいうえお作文」のコーナーではより本音が聞かれた。
福山が即興で書いた、
寅年(とらどし)を使ったあいうえお作文の書初めである。
と。とんでもなく
ら。ライブがしたくなったら
ど。どうしよう
し。知ーらない
という内容の書初めを読み上げた。
その真意はこうである。
「大河を撮ってる最中はライブはできないんですよ」
「WOWWOW放送用のライブの編集なんかしてるとやっぱりライブがやりたくなる」
「でも、どうしても大河が終わらないとできないのよ」
「それでライブがしたくなったら『知ーらない(笑)』みたいな・・・」
という自分でも答えは出せない事情なのである。
大河ドラマの収録がいつ終わるか不明だが、当面、音楽活動は難しいようである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)