アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじの声を担当してきた田の中勇さんが13日亡くなった。
「ゲゲゲの鬼太郎」のシリーズでは他の声優が交代する中で目玉のおやじだけは田の中さんが続けてきた。
その背景には彼が目玉おやじにかけるこだわりに変わる声優がいなかったからだともいわれる。
訃報が報道されたのは1月15日夜だった。
日本で最も有名な漫画・アニメのひとつである「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじの声優、田の中勇さんの訃報である。
死因は心筋こうそくで、13日に東京世田谷区の自宅で亡くなっているのをご家族が見つけたということだ。
田の中さんはアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」シリーズでは初回の1968年以降全シリーズを担当してきた。
「オイ 鬼太郎!」というフレーズは山田邦子をはじめモノマネネタとしても使われ、多くの人が口にしたことだろう。
「ゲゲゲの鬼太郎」ゲーム版で一度だけ熊倉一雄氏が目玉おやじを演じたが、それ以外は一貫して田の中さんが通している。
長年に渡るシリーズでは鬼太郎の声優も野沢雅子さんから戸田恵子さんへの交代もあった中で目玉おやじだけは変わらなかったのだ。
実は鬼太郎同様に目玉おやじ役も新キャストのオーディションはあったのだが田の中さんに変わる人材は見つからなかった。
そのため「死ぬまで続投」だということとなり、最後まで目玉おやじの声を守ったのである。
そんな田の中さんも2007年にシリーズ5作目の話しが出た時は年齢的なこともあり続投を断ったこともある。
だが同時期にウエンツ瑛士主演による実写版で目玉おやじの声を引き受けた経緯もありアニメでも続投したのだ。
彼の声優としての活躍は目玉おやじがあまりに有名だが、他にも多くの名演を残している。
「天才バカボン」の本官さん
「Dr.スランプ アラレちゃん」のガラ、鳥山
「魔法のプリンセスミンキーモモ」のシンドブック
「悪魔くん」のヨナルデパズトーリ・・・・
などが代表作となる。
現在30代から50代の方は子どもの頃を思い出す作品である。
目玉おやじのの他にも田の中さんの声を耳にしていたはずだ。
田の中勇さんの葬儀・告別式に関しては次のように報道されている。
日時・1月19日午前11時半
場所・世田谷区砧2の4の27東京メモリードホール
喪主は兄、田野中弘(ひろし)氏
ご冥福を祈る。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)