昨年末のテレビ番組視聴率が発表されてNHK紅白歌合戦の視聴率は40.8%と公表された。
紅白60周年になんとか40%をキープしたというのが一般的な評価ではないだろうか。
1月4日テレビ「ひるおび」(TBS)で放送された視聴率では最高50%を超える健闘を見せていたことが分かった。
「ひるおび」の中では「速報!紅白視聴率。国民最大関心歌手はアノ人」として時間帯ごとの視聴率を発表した。
それによると30%台から50%台まで時間とともに視聴率が変動していることがよくわかる。
歌手別に切り分けると上位3位は次の歌手の時間が高視聴率を記録していた。
3位、北島三郎「まつり」48.6%
2位、SMAP「そっときゅっと~世界にひとつだけの花」 48.7%
1位、DREAMS COME TRUE「その先へ~紅白スペシャルヴァージョン~」50.1%
となった。
1位ドリカムは50%を超える視聴率をとり、紅白全体での40.8%を大きく超えている。
その他高視聴率を記録したのは、
子ども店長、加藤清史郎「かつおぶしだよ人生は」38.2%
スーザン・ボイル「夢やぶれてI dreamd A Dream」42.2%
SMAPによるパフォーマンス「マイケル・ジャクソン・スペシャルステージ」44.6%
小林幸子「万葉恋歌 あぁ、君待つと」(メガ・サチコ登場)42.9%
嵐「嵐×紅白スペシャルメドレー」42.0%
矢沢永吉「時間よ止まれ」「コバルトの空」42.5%
となっている。
紅白の切り札として登場したスーザン・ボイルと矢沢永吉も善戦している。
また、今年人気爆発した嵐やメガ・サチコで度肝を抜いた小林幸子も好評だったことが分かる。
その数値と比較してもドリカムの人気の高さは期待以上だといえるだろう。
ところで、時間帯で見ていくと紅白の視聴率が40%を割る時間があることがわかる。
「ひるおび」では自局TBSの番組で分析してその理由を解明した。
紅白の裏番組がTBS系で放送された格闘技ライブ「Dynamite! 勇気とチカラ2009」だったのだ。
特に見どころとなった「吉田秀彦VS石井慧」の判定時の視聴率は24.3%。
そして「魔娑斗VSアンディ・サワー」の判定時には21.8%を記録していた。
正にその時間帯に紅白の視聴率が40%を割っているのだ。
紅白の天敵は以前から格闘技番組といわれているが今回にもそれがあてはまったようだ。
裏番組ではないが2009年の最高視聴率は「内藤大助VS亀田興毅のWBC世界フライ級タイトルマッチ」が43.1%となっている。
それに比較して紅白の40.8%が評価されているので、やはり天敵といえるだろう。
また、2003年の大晦日に行われたK-1の「ボブサップVS曙」では40%を大きく超えて紅白を上回った過去もある。
今後も格闘技番組と紅白の視聴率争いは続きそうだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)