吉川晃司は1984年にデビュー曲「モニカ」が大ヒットし、その後もヒット曲が相次いだ。布袋寅泰とCOMPLEXを結成してロッカーとしての位置も築いた彼だが、しばらく目だった活動がなかった。しかし、2009年に大河ドラマ「天地人」で織田信長を演じて活動を再開したのである。その吉川が福岡のテレビ番組「ナイトシャッフル」(FBS)に数十分間出演した。彼は吉川晃司にまつわる伝説について真相を全て話した。
今回はその中から「紅白歌合戦での吉川晃司伝説」について紹介してみたい。
1985年の紅白歌合戦で吉川晃司は、白組のトップバッターで登場した。
ヒット曲「にくまれそうなNEWフェイス」を演奏した彼は
”セットを壊し、時間をオーバーしても演奏を続けて最後にギターを燃やした”
と言い伝えられている。
これに対して吉川は
「セットの破壊はしてないよ!」
「ジミヘンに憧れていたので、ギターは燃やしたけどね」
とギターを燃やした動機を話すと
「ジミヘンもすっごく怒られたらしくて、
俺もそれを知ってればやらなかったのにさ!」
と後悔していた。
また
”白組にも関わらず、真っ赤な衣装で酒をまき散らしながら登場した”
という件については
「まあ、アホやね。」
「もうちょっと、違うやり方がある・・」
と当時を思い出して反省していた。
この時、紅白終了後の彼はさんざんだったという。
「あの後、姉貴から電話がかかってきて
『姉弟の縁切るから!』と言うなり、ガチャッて電話切られた」
「しょぼしょぼですよ、もう正月から・・」
と言うのだ。それなりに大変な目にあったようである。
彼はこの一件でNHK出入り禁止になる。
以降、ポップジャムなどで歌うことはあったが肩身の狭い思いをしていたのだ。
しかし、昨年はその汚名返上となった。
NHK大河ドラマの「天地人」で織田信長役として大活躍したのである。
「まあ、15年経てば、執行猶予みたいな・・・」
「今や晴れて(NHKに)普通に入れますよ」
と晴れやかな表情で語っていた。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)