12月20日に開催された「M-1グランプリ2009」で悲願の優勝を果たしたパンクブーブー(吉本興業)は翌日から多忙な日々を送っている。12月26日にもテレビ「めざましどようび」に出演して早朝から漫才を披露した。しかし、この時にパンクブーブーにコメントを寄せた先輩芸人は「2月までもたない」と王者を冷静?に分析した。
20日にM-1王者となったパンクブーブーは12月22日にイムズホール(福岡市中央区天神1)で凱旋ライブを開いた。
彼らは今は「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」に所属するが以前は「吉本興業福岡事務所」に所属していたのだ。
二人ともに九州の出身でツッコミ担当の黒瀬純は福岡市、ボケ担当の佐藤哲夫は大分市の出身なのである。
福岡時代には無名でJR博多駅前でライブのチケットを手売りしていた頃もあった。
その頃に同事務所の先輩だったのが博多華丸・大吉である。九州のお笑い芸人の中で東京に出て成功した数少ないコンビに入る二人だ。
パンクブーブーがM-1で頑張れたのには博多華丸・大吉の
「大丈夫バイ」
「あんま考えんと頑張ってこい」
という言葉の支えは大きかった。
そんな大先輩、博多華丸・大吉がパンクブーブーについてコメントした。
「トークが弱いからなー。哲夫はとにかく、エピソード不足なんよ」
「いっしょに飲んでてもあんなに盛り上がらん芸人はいない」
と厳しい。
しかも、どちらかというとトークが苦手な大吉によるコメントだった。
大吉は
「とにかく、漫画喫茶でトークの台本をつくれ」
とアドバイスした。
華丸からは
「黒瀬は、とにかく調子に乗るな!」
「この前、エレベーターであったら、帽子を深くかぶって、グラサンにマスク」
「芸能人気取りか?ビックリしたやないか」
「まず、おまえはグラサンとマスクを取れ!」
とアドバイスがあった。
そして二人は
「今のままなら2月までもたんかも」
「2月まででパンク?」
とパンクブーブーに厳しい言葉を贈った。
これは、福岡から中央に出て厳しい波にもまれて来た先輩ならではの愛のムチなのだ。
昨年王者NON STYLEも「トークが弱い」というイメージが先行して苦戦したという例もある。
パンクブーブーには「漫画喫茶でトークの台本をつくれ」のアドバイスを肝に銘じて頑張って欲しい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)