エンタがビタミン

writer : techinsight

【エンタがビタミン♪】好感度は”犬以下”。”どん底”陣内智則と、すご過ぎるよしもとの商魂。

”陣内救済企画”と銘打って放映された8日のロンドンハーツ。そう。本企画で”救済”されるのは芸人の陣内智則(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)だ。今年3月に女優の藤原紀香と離婚後、陣内のタレントとしての好感度は落ちるところまで落ちた。離婚からはや9ヶ月。いまさら救済もなにもないだろう、と思うなかれ。さすが吉本。こんな状況すらネタに変えてしまう。恐るべき商魂に脱帽だ。

日本全国1万人を対象に行った陣内の好感度アンケート。予想通り全体の半数以上が陣内を「嫌い」と回答した。「犬と陣内、テレビで見たいのはどっち?」という質問では、犬の圧勝。このアンケート結果に間違いがなければ陣内のいまの好感度は犬以下ということになる。

藤原紀香との結婚直後、陣内の好感度は間違いなく高かった。積極的にテレビで結婚までのエピソードを語る紀香のおかげもあり、陣内は「あの藤原紀香が惚れこんだ男」として芸能人としてのステージを二段とびさせた。

ところが、まさかの離婚劇。不倫、DV疑惑。最後には紀香からも二度と連絡はとらないと完全に三行半を突きつけられた陣内。中途半端な離婚否定や釈明会見もまずかった。笑いのネタにもならない、かといって同情をひけるわけでもない。芸人としてはもっとも痛い、中途半端な姿を全国のお茶の間にさらしてしまったのだ。

そんな陣内に再起を図らせようとしたのが本日のロンドンハーツ”陣内救済企画”。当たり前だが、お笑い番組であるから、目的は”陣内の救済”ではなく笑いを取ることだ。絶妙なロンブーや千原ジュニアの突っ込みで、たしかに笑いはとれた。が、どうしても腹のそこから大笑いできない。それは、この企画がまだあまりにも生々しいから。なにより当の陣内もまだ自分の離婚をネタにする覚悟がないのだろう。胸をえぐるようなアンケート結果へのリアクションが本当に痛い。

当然今日の放映で陣内の人気が復活するとは思えない。むしろ、陣内をメインゲストにした番組企画などこの先当分見ることはできないだろう。それでも本企画を遂行した吉本。一時の笑いがとれるなら、どんな現実もネタにしてしまう。その逞しすぎる商魂に改めて脱帽したのであった。

(TechinsightJapan編集部 井上 希)